自然児ぬっこ 庭師の真似事をする

草むしりはいつもしているのだが、どうも植え込みの伸びて来た枝が気になる。
うーん・・・と思っておっきな剪定ばさみを持ち出してザックザック切ってみた。
いやぁなんかこの切れ味が快感。

ちょっと楽しくなって伸びた枝の刈り込み作業に勤しむ私。
ツルが絡んだ植え込みを見ていたら。そのツルにムカゴ(小さな山芋みたいなもの)が
たわわに実っていた。
・・・せっかくだし、と庭のムカゴを摘んでは食べ、食べては作業し・・・。
ああ自然の恵み、なんて言ったら聞こえはいいが、
要するに庭に生えている実を口に運んでいる、ということだ。
私はただの自然児か?

ふと目が合ったお向かいさんが、ご精が出ますねぇ、と声をかけてくれた。
蓼科に別荘をお持ちの方で2週間蓼科にいて戻ってみたら、
草だらけで嫌になっちゃってねぇーなんて世間話。
ご近所さん、お向かいさんとはいえ、うちのホテルの半分ぐらいの大きさの大豪邸。
インターネットで名前と顔写真が出てくるぐらいに地位のあるお方。
すでにリタイヤされていて趣味は庭いじり、
だからいつもお会いすると職人さんみたいに長靴に作業着姿。
他の人が見ると、庭師さんだと間違われることもあるんだとか。

商売繁盛で部屋が足りなくなったらうちの部屋も貸すよーなんて笑い話。

そしてその後。また事件は起きた。
そんな和やかな昼下がりに災難が降りかかるとかそのときは思わなんだ。

ご近所さんと別れた後で、庭の垣根によじのぼり(!)ピョンと飛び出た枝を切ろうとしたら。
つるりと苔むした石に滑り・・・そのまま仰向けに落下。

ででーーん。
芝生の上にすってんころりん。(しかもまた靴が脱げた)

あ、でも仰向けに倒れてみたら、青空がよく見えるもんだ。
そんな大きな剪定ばさみを持ったまま芝生に寝転がる半人前庭師の昼下がり。
(いやいや、私ホテルマンだった、庭師じゃない!!)


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