ありがとう、じゃ足りない

私を強い人だと言ってくれる人はたくさんいる。
でも。本当は私は決して強くないと思う。
弱虫だし、泣き虫だし、はっきり言ってヘタレだ。
ただ、いつの間にか誰かに弱音を吐いたり、素直に甘えたりすることが出来なくなっただけ。
自分で何でも決めて、自分の足で歩いて、自分の力で生きていく。
そんな風に意地を張ることで自分の中でバランスを取ってきたように思う。

仕事を終えて帰り際、ずっと涙をこらえてた。
うまくいかない自分。体調が完全に戻りきらない自分。
もしかしてまた昨日みたいに発作が起きるんじゃないかって思ったら
えもいわれぬ怖さに襲われて、お客様の到着を前にして表に立てなくなってしまった自分。
不甲斐なさやら悔しさやら。
家に着いたら、涙がぼろぼろ。
玄関に座り込んでそのままおいおい泣き崩れた。

ふとわれに返って、パソコンを開けたらひとつ前の私が書いた内容に
コメントが付いてて、それらを泣きながら読んだ。
それが読み終わる頃にかたわらにあった携帯電話が鳴って、
みんなに愛されてるんだから倒れてちゃ駄目だって、
ちゃんとご飯を食べて、ちゃんと寝て、そして頑張らなきゃって、
心配した友人からやさしい言葉をもらって、
相手の言葉に対してうなずいて返事をするのがやっとなほど、また涙があふれた。
2回目に泣いたのは悲しかったからじゃない。
心から本当にうれしかったんだ。
ありがとう、という言葉じゃ足りない。
でも他に思い当たる言葉が見つからない。
だから、みんな、ありがとう。

私はたくさんの人に支えてもらい、たくさんの人に大事にしてもらってる。
泣きたいときには思い切り泣いて、いろんな感情を洗い流したらいい。
誰が言ったか忘れたけれどそんな言葉があったように思う。

自分の中にあった、憂いも、悲しさも、悔しさも、全部全部洗い流した。
だからきっと明日から頑張れる。何となくそう思う。
この病気って、自分に対しての自信を取り戻せることが一番なんだと思う。

きっとまた明日からはいつもの私に戻れそうな気がする。