いただきますとごちそうさまの意味を考える

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものだ・・・
風が涼しくなってきたなぁと思っていたのが懐かしくなるぐらいに急に寒い。
昨日はなんとかやせ我慢しながら過ごしたのだが
耐えられずにとうとう部屋でファンヒーター出動。

外気温、12度・・・。
(そういえば去年の今頃、軽井沢では既にタートルネックやセーター着てた気がする)
多分軽井沢よりは暖かいのだろうけど、ここもそれなりにお山の中、寒いものはやっぱり寒い。

そんな中で今日は休みで午後から夜まで釣りをしていた。
目当ては夕ご飯のおかずに。釣れればなんでも可。
沼津方面の港はきっと混むだろうなぁと思って真鶴港の手前、江の浦。
マイナーどころだけど、特大のイシガキダイが釣れたり、もちろん目当てのイカも釣れる場所。

イカが釣れないのでここのところ意地になっている。
匂い付けのスプレーやら、オモリをカスタマイズして付けてみたり
あれこれ試行錯誤していたのだけれど、
やっぱり今日も私にはイカの神様は降りてきてくれず・・・。
先日釣具屋さんで買い込んだエギ(イカ釣り用ルアー)の大半が破損、
または糸が切れて二度と私の手には戻らず。
なんてこった。
仕方なく、イソメ(ミミズみたいな生き餌)や
小さなエビを買い込んできて足元の魚狙いに転向。

・・・結果。
普通は食べないらしい(でも私は食べる)クロホシイシモチとかいう
赤い魚がたくさん。(ものすごい勢いで釣れた)
そしてこれじゃおかずにならないとあきらめかけたところで大きなウミタナゴ1匹。
こりゃ焼いて夕ご飯のおかずになりそうだ。
寒い寒いといいながら、ニット帽にウィンドブレーカー姿で海風に吹かれること数時間。
おまけにテトラポットの上で竿を振っていたら、波しぶきを頭からかぶってビッショビショ。
当たり前だが芯まで冷えた。ブルブルッ。

赤い魚さんたちはポン酢に漬けこんでお刺身にして頂いた。(見栄えが悪いので写真はなし。)
しかもたいした量もなかったので、ウミタナゴをさばきながら
つまみ食いして終了・・・。でもちゃんと頂いた。ありがとう。

イメージ 1
本日のメインディッシュ。
釣りたてほやほやウミタナゴさん。
私はあなたをさばくのは絶望的に下手ですが、どうぞよろしく。
どうか美味しく料理されてやってください。

イメージ 2
塩コショウ、タイムとローズマリーで下味を付けて、
オリーブオイルとにんにくでソテー。
最後に白ワインを入れてアルコール分を飛ばして完成。
ウミタナゴポワレのつもり。(ウミタナゴってポワレにするのか?そもそも)

裏返しにしようとした瞬間身がほろほろ崩れてしまうほど柔らかいフワフワの身。

これもまた、出逢いである。
私の竿にかかってくれた子たちは大切に大切に料理して頂くことにしている。
だって、無駄な殺生はしちゃいけない。
(そんな事を考えて釣りをする人は多分いないだろう)
ごちそうさま。

ウミタナゴさん、あなたを釣り上げる時のワクワクした時間と、
そして美味しくあなたを食べさせてくれる幸せな時間をありがとう。
ああ、そうか。
いただきます、とごちそうさま、ってこういう意味だったんだな。
ものすごく当たり前の事を、ふと思い出した瞬間。
だってそれらはいつしか食事の始まりと終わりのただの号令みたいになっていて、
ちゃんと食材に対して(作ってくれた人に対して、というのもある)敬意を払うなんて
考えなくなっていたように思う。

こうして自分で釣って食べることで再認識。

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