じゃじゃ馬に乗りこなせるまでに

じゃじゃ馬(暴れ馬?)ポロとのドライブ。
先日富士山のふもとの町の業者との打ち合わせで、先方の会社に出向いた私。
社用車で行けばいいのだがあえて自分の車で。
とにかく早く慣れたいから。
行きはよいよい帰りは怖い、とはこのことだとしみじみ思った出来事。
行きはほぼ下り坂。
発進も惰性で進むので問題なし。鼻歌まじりでドライブ気分。

が!!帰り道は全て上り坂。
しかも前に走るはものすごく遅い観光バス…。
それを先頭に長い車列が続いており、のろのろ運転。
苦手な坂道発進の連続。何度となくエンスト。

もう嫌!!君とは仲良く出来ない!
そんな思いでどうにかお山まで帰還。
嫌だと思うなら、嫌だと思わなくなるまで練習すればいい。
出来ないから嫌だと思うんだ。
気難し屋のじゃじゃ馬姫と仲良くするには、
理解する時間を出来るだけ持たなきゃ。

そんな事があって数日、そう思った私。
仕事終了後、静岡方面に一気に山を下って一路海へ。

休みで沼津で釣りしていた同僚のところまでドライブ。
この環境、箱根の山道はいい練習場所だとつくづく思う。
走り屋さんの聖地だけあって、どこもかしこもカーブ、アップダウンの連続。
うまくクラッチをつないで前進するには、エンジンの音をよく聞くこと。
緊張することはない。うまくいくポイントが必ずある。

シフトダウンもどんな風にすれば、変速ショックなく走れるのか
どの回転域でタービンが回り始めて爆発的に加速するのか
坂道の傾斜でどれくらい踏み込めばエンストせずスムーズに発進出来るのか。

頭で考えたのをそのまま行動にうつすのは容易じゃない。
カラダで自然に覚えていくしかない。
ああ、なるほど、こんな感じ。
おっうまくいった!
こんな小さな瞬間の積み重ね。
スキー場みたいな斜度の坂道でもうまく発進できるようになった。
この坂道発進が出来ないといつもの出勤ルートから外れて遠回りしなきゃいけない、だから必死。

踏み込みすぎてホイルスピンしながら勢いよく弾丸スタート(そんな必要なし)
踏み込みが足りなくて坂道をバック→焦ってエンスト、急加速バック(慌てる)
一生懸命踏み込んでるけど、進まない・・・あ、ギア入ってなかった。(むなしく響き渡るエンジン音)
そんな試行錯誤を日々繰りかえし、
最近はどうにかその道を通って出勤できるようにもなった。

じゃじゃ馬姫と2時間ほど山道を走り、少しだけ苦手意識も消えたように思う。
そういえば、周囲の人全員に振り返られるようなガクガク怪しい運転も、
おかしなタイミングでシフトを変えてゴキンッと嫌な音も、
エンストして後続車に鳴らされるクラクションも減ったような。
(いまどきエンストしてクラクション鳴らされるって珍しい)

気長に仲良く。これから長い付き合いなのだから。
そんなこんなで少しずつ打ち解け始め・・・。
練習の日々、そして釣りのお供に日々活躍中。


でも今日会社の駐車場でバックしてたら勢いよく石垣に激突。
付けたてのナンバーがちょっと曲がり、後ろのバンパーがちょっと擦れた。
音の割には被害が少なくてちょっとほっとしながら・・・
あーあ。じゃじゃ馬ちゃん、痛い思いさせてごめん。