ホテル側の都合と、お客様の都合と

連泊されるお客様に翌日の部屋の掃除をどうするか、何時に部屋に失礼すればいいのかを伺う。
これってリゾートホテルではよくあること。

清掃するホテル側としてみれば、新しくいらっしゃるお客様の部屋を仕上げる、
そして滞在されているお客様の都合に合わせて部屋に伺い掃除する。
連泊の方がいらっしゃると、部屋の掃除パターンは2系統に分かれるわけで。

そして今までいたところの規模では到着時に必ず時間まで伺わないと
それがコントロール不能に陥るために、必ず到着時に確認していた。
到着のお客様の部屋がチェックインまでに仕上がらなくても困るし、
滞在のお客様の部屋の掃除時間もコントロールする必要があったりするし。

だから、何となく連泊のお客様=翌日の清掃時間は必ず聞く!!
いやもう何が何でも絶対聞く!というのが、ものすごい勢いで身体に刷り込まれている私。
でも・・・考えてみたら、実際明日の予定なんて決めていないお客様も多い。
部屋でのんびり過ごしたい方だって多い。
そんな中到着早々、明日は何時に部屋の掃除に入ればいいですか?と聞かれても
そんな事本人たちも分かるもんかって感じだろうし、
コントロール出来るかどうかは明らかにホテル側の都合の話。

小さな規模のホテルだからこそ出来るサービス、
もとい、小さな規模でないと出来ないサービスをしていきたいと思っていた。
でも部屋に案内しながら、お部屋のお掃除は・・・とするすると口を付いて出た私。
染み付いた癖。強烈な刷り込み。
(だって当時、それを聞いてこないと、ものすごく怒られたんだもん。。。)

夜、事務所でそんな話になり、
あさっての朝ごはんの時間はどうしますか?って聞いてるようなもんだぜ、それ、と
別の人に言われてはっとした私。
あ、そっか。たった数室のホテル。
お客様のご都合を徹底的に叶えて差し上げる立場であるべき中で、確かにあるまじき言動。
長い間の刷り込みって恐ろしいなぁ、としみじみ反省した私。

所変わればなんとやらである。
今、自分がいるフィールドで最良の行動とは何か?
そんな事を再認識した出来事。