親の人格

私は多分今まで外で飲んだり誰かと飲んだりして酔って壊れたことがない。

多重人格の仕組みで、人格が分裂するときに、怒りの人格、子供の人格、もともとの自分自身、
陽気な人格…それぞれバラバラの人格が生まれる中で
それらを統合する親にあたる人格が必ずと言っていいほどいる。
私自身、別に人格が入れ替わる訳じゃないけど、
常にその「親」みたいな性格が自分の中にいて、戒める役になっている気がする。
だから飲んで前後不覚になったりすることがない。
どれだけ悲しくても、どれだけ怒っていても
自分の斜め上45度ぐらいの所から
冷静にそのオタオタしてる自分を眺めてて現状を冷静に分析してる。
こういう理由でこう思って、この行動がこの結果を生んで…
イメージ的にはそんな感じ。
いつからそんな風になったのか、最近よく考えるけどよく分からない。

計算ずくで、どんどん先々を読んで行動できているかといえばそんな事はない。
起きた事の分析が得意なだけで、対処法は分からない。たちが悪い。
だったら破天荒に振舞って壊れてた方がいいのに。
大学の時心理学の授業で自分を題材にしてさんざん性格テストや心理テストをやらされたけど
どれこれも「普通」じゃない。だけど普通から逸脱してる訳でもない。
一言で言えば、「変わり者」って感じの結果。

確かに自分の中で自分を常に冷静に眺めてるもう1人の自分がいる、なんて
真顔で言い出す奴、他に見たことないし。
結局本当に気を許して話せる人なんてほんの一握りしかいないのかもしれないなって最近思う。