滑るのは得意だけど・・・

今はもうなくなってしまったけれど、
子ども頃、市のスケートセンターに行くのが好きだった。
学校の体育館の裏にも珍しくスケート場があって、
水を張ってアイススケートの授業があった。
(今もあるんだろうか。そして温暖化が進んだ今、凍る事はあるんだろうか。)
氷の上を滑るのは得意だ。
もちろん今も。

思い出話から、現在の話に戻そう。

箱根といっても、湯本と仙石原、元箱根、標高差は500メートル以上。
当然気温差もある。
私がいるここが、いったい何度なのか、天気予報で知る術がない。
なぜなら最寄の小田原の気温とは8度~10度も差があることもザラにあるからだ。
ここ数日の冷え込みで1日氷は解けない。
高台にあるホテルの階段にこぼれた水がカチカチに凍ってしまい、全く解けない。困った。
昼間、砂をまいて、足元の安全を確保。
階段の砂まき作業を終えたところで妊婦さんがいるお客様が到着。・・・間に合ってよかった!

夜、へとへとで帰ろうとしたら、どこかから水漏れしたのか、
せっかく砂をまいた上にまた水がこぼれ、更に氷の厚さが増していた。
明日の朝、明るくなる頃にまた砂まきするように、夜勤のスタッフに引継ぎしなくっちゃ。
(携帯電話をゴソゴソ・・・)

そしてカバンに気を取られた私は宙を舞い・・・。

で、ででででーーーん。

あ。道路、すごいつめたい・・・。

気がつけばパソコンバッグも自分のバッグも生垣に全部吹っ飛んでいる。
ズボンのひざも擦り切れた。
指から出血。なぜかスネにも擦り傷。
うっうっ・・・

痛い。
痛い。
いったーーーーい!!!

なんとなくこんな時の帰り道、車でたったの3分の道のりでも、ものすごく遠く感じる。
あぁ、帰った部屋の気温もマイナス・・・さ、寒い。




でも泣かないもんっ。(そんなことを思う ぬっこ。 31歳。)
最近『アイタタタ』という書庫を作ろうかと思ったりして。
雪国に住むこと数年、なぜ私はもれなく転ぶんだろうか。
でも。スケートは得意である。これだけは断言。
(こうも毎年こけてばかりいては、その話も都市伝説みたいなものになりつつある。)