忘れ物捜索

先日、お客様の忘れ物の問い合わせがあった。
ベッドの脇に忘れたはずだ、というループタイ。
いや、大した値段じゃないんですけどね、とお話されていたのだが、
どうも話を聞いていると、すっごく大切にしているものではないか。
あらま。なんとしても見つけなきゃ。

掃除は終わっているし、忘れ物としても報告はない。
ひとまずもう一度探す、と連絡をして3人がかりで捜索。
部屋のベッドの下、ベッドメイク後のシーツをはがして隙間を確認。

ない。

片付けたリネンも業者が回収に来てしまう前に捜索。

ない。

もしかしてもしかして。

清掃時に出たごみまで全部捜索。

ない。

館内及び外周りまで確認。

ない。

あとは考えられるのは、意外とあるのだがお客様自身の勘違い。
カバンのポケットやご自身の洋服のポケットなどにしまいこんで忘れたと思い込んだケース。
そうあって欲しい。
ひとまず探せる場所は全て探した。
その上で、お客様に見つけられなかった事、そして引き続き探す旨をご報告。

そして数日後・・・

私宛に届いた缶入りの鳩サブレ。
そして鞄(バッグ、とルビがふってあった。面白いオジサマである)の底にあった、と。
ご心配おかけしました、と一筆添えてあった。

あー見つかってよかったーー!!

たかが忘れ物。
されど忘れ物。

実際ホテルで働いていると、忘れ物なんてごまんとあったりする。
前職ではルーチンワークの中に忘れ物の選別や、
忘れ物があった旨連絡をする内容があったほど。
でも、今こうして小さなホテルで働いていると、
仕事の内容ひとつひとつが、お客様、という名のお金を落としてくれる対象の商売相手ではなくて
ひとりひとりに対しての動きなんだなぁとつくづく思う。

この方、写真を撮るのが趣味の方だった。
ふと思い立って、私が先日撮った富士山の写真を葉書にプリントして、
また遊びに来てください、と手書きでメッセージを添えた。


https://travel.blogmura.com/hotel/img/hotel88_31.gif
にほんブログ村 旅行ブログ ホテルへ(文字をクリック)
     ↑↑ランキング参加中です↑↑
    ↑↑ぽちっとクリック。ありがとうございまする。↑↑

かくして忘れ物騒動、無事に終結
こうしてブログを書きながら、ありがたくボリボリと鳩サブレをいただいてます。
そういえば、箱見たの初めてかも。そして鎌倉名産だったのも初めて知った。