雨のお山で

お山は久しぶりの雨である。
黄砂でかすんだ景色や色を全部洗い流す雨はたまにはありがたい。
(そして花粉症の私にとっても!!)

でも、せっかく観光にいらした方には、残念な雨であるには違いないわけで・・・。

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いいお天気の日には青空に映えるまだ淡い色の新緑たち。

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そして今満開のヤマザクラ

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足元にはスミレが華麗に咲き乱れ。


そんな春爛漫のこのお山だが、雨がふれば間違いなく霧が出る。
霧が出れば遠くの景色はのぞめない。足元だって濡れるし大涌谷なんて、雲の中。
山を見上げてわぁキレイ、なんてそんな気分にはなれない。

初めて箱根に来た、と言っていらしたお客様。
今日観光する予定で来ていたのに雨が降ってしまったので
観光予定を見合わせて今日はそのまま帰りますとちょっと残念そうだった。
この方の初めての箱根の旅の思い出は、
雨で観光もせずバスにのってそのまま帰ってきちゃった、ということ。
これでは残念だなぁ・・・と。
精算を済ませて、バス停までお送りする約束をしたものの。
うーん、なんか納得いかない。
これでこの人たち、箱根にもう来たいと思わないかも。
それでは嫌だなぁ・・・と。

ぬっこ考えて考えて・・・ひらめいた!

雨で緑がキレイなので、登山鉄道で車窓からの景色をせめて楽しんでもらえたら!と。
発着駅までお送りすればこの方は特に雨で嫌な思いはせずに済む。
スイッチバックの電車に乗ったことのないこの方たちにとっては、
必ずいい思い出になるに違いない、と。
お客様にご提案して快諾していただき、駅まで25分、
お客様が出来なかった観光をせめて、と思い、
バスガイドさんみたいに車の中からあれこれ案内して差し上げて駅に到着。

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駅にお客様をおろしてご挨拶した時、雨はますます強くなってきていたけれど
お客様の曇った顔は、ぱっと晴れた。ヨカッタ。
またきてくれるかな。