ロケットスタートに向けて

ところで…
先週から友人宅にずいぶん長きにわたる滞在をさせてもらっていた。

爪を献上。
なぜこんな書き方をしてるかと言えば。

私の理解者である彼女のネイリストへの門出に、
今の私なりに唯一出来る事だから。
彼女に敬意と感謝とエールを込めて献上、というわけだ。
まだぬっこ史の中に残るであろう大事件、大騒動から
まだ１ヶ月も経たないのが自分でも信じられないのだが、
私が限界を超えて着の身着のままで路頭に迷いかけ、
フラフラになりながら駆け込んだのが、彼女の家。
こんな状態で実家に帰れば心配をかける、だから家には帰れない。その時はそう思っていた。

私がいざという時に親に頼れなかった、
その現実を目の当たりにした両親は両親で悲しんだみたいだけど。
今まで両親とそういう関係をきちんと築けなかったから。
それを気付かせてくれたきっかけも、皮肉にも今回の騒動があったからなのだが。
それはまた別の話。

なぜだか不思議な事に彼女の家は私にとって恋愛相談からバカばなしまで、
何でも話せる場所だった。
ひどい発作を目の前した彼女は、
驚いただろうけど彼女なりに出来る事をしてくれた。
彼女のお母さんも困った時はお互い様だから、と
毎食食べ切れないほどの食事を用意してくれて、
またお母さんも私と役所の相談窓口を探して一緒に奔走してくれ、
私の車を止める場所を確保するために、ご近所さんにひっそり頭を下げてくれていたりもした。

爪のモデルと言えば聞こえはいい。
１日座っているだけだし。ネイル好きなら七変化も楽しめる。
でも私、仕事柄爪に色をのせる事は滅多にない。
むしろ色どころか伸ばす事すらない。

不思議に思うかもしれないけど、
だからこそ、爪モデルさんとしては彼女にとって楽かもしれないなぁと。
１日中薬剤にさらされようが少しくらい痛んでも構わない。
だって最終的には切ってしまうのだから。
それゆえ練習や研修で何度も付けたり落としたり
好きに使えるという、なかなか珍しいモデルさんである。

ひとつのデザインを決めてから行程を経て出来上がるまでに、
1時間から2時間半かかる事、見たことがなかった行程、
私はネイリストの立場でないにしろ、
彼女はもちろん、他の子が課題をクリア出来るよう内心応援したり、
見たことのない薬剤に興味津々ですごく楽しい時間だった。

私にとっても、いい緊張感の場に身をおかせていただいたりして
体調やリズムの面でも少しだけ戻ってきたかもしれない。

昨日のうちに実家に戻り、今朝は早くから仕事関連の打ち合わせで往復500キロの日帰りドライブ。
いよいよ怒涛の日々が始まった。
かなりの強行スケジュールなのは承知の上なのだが、
実はお引っ越しが日曜日。
引き揚げた荷物の段ボールから必要な物の選別や荷造りもまだである。
だから1泊してしまう時間が惜しかった。やむなし。
身体が資本なのは百も承知なのだが。

ちなみに今度は、な、何とぬっこ生まれて初めて、海が近い温暖な土地に居を構える事に。
みかんが美味しくて山には立派な梅林があり、しかもすぐ近くで釣りも出来る場所だ。
3トン車1台分あった荷物も、気づけばじゃじゃ馬ポロ1台と数個別便で送る段ボール程度。
ずいぶん身軽になったもんだ。
裸一貫、イチからやり直すにはちょうどいい。

さて、明日もやること目白押し。
…今日渡された資料には覚えることも目白押し。がーん。

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