5本指スリッパを履いて終わらない仕事について考える

病み上がりだというのに、ふと時計を見たら日付が変わっていた。
せめて次の休みまでは早めに上がるはずだったのだが、
自分の目論見とは裏腹に仕事は遅々として進まない。
 
私の能率が悪いのか、それとも仕事の絶対量が多いのか。
そんな結論も出ない事を頭の中でぐるぐる考えながら仕事。
…多分そもそも仕事を片付ける手が足りないという話なのだが。
手が足りないなら仕方ない。

さてそれなら、どっちがマシだろうか。
 
ものすごい速さで仕事を片づけるが、それぞれどこか必ず間違えている。
間違いはないが、永遠に仕事は片付かない。
究極の選択…どっちも嫌だ。
むしろ、このちょうど中間を取ったのが私なので、もっともたちが悪いではないか。
しょうもない事を考える前に腹をくくって仕事をするか
すっぱりあきらめて帰るかどちらかにすればいいのだが
いかんせんあきらめが悪い。
やっぱりハムスターの回し車状態である。
 
今に始まった事でもないのだが、職場で女子度が低い、と最近ことによく言われる。
靴を脱ぎ棄てて、靴下で事務所を歩き回り
更には、靴下まで脱いで裸足で仕事している始末。
そのうち机の下にバケツを置いて、水に足を浸して仕事しそうな勢いである。
そんな私が新しく投入したアイテムが、5本指サンダルスリッパ!
これで、裸足でいても、さも靴を履いているように見えるじゃないの、という
どうしようもない理由なのだが。
 
大口でモフモフおにぎりを頬張り、裸足に5本指スリッパのぬっこ。
電話口では、あなたいい声だね、なんて褒められる事もある私。
受話器の向こう側で、そんな格好でいるとはまさか思うまい。
裸足に5歩指スリッパの出で立ちで、明日も朝から
ハムスターが回し車を回すが如く、ガラガラわしわし仕事である。