ぬっこ、英語が話せない事を本当に残念に思う

もう何度となく書いているが、私は英語が話せない。
相手の言うことは2/3ぐらい理解出来る。
だが、それをまともに返すのはなかなか難しい。
小学生並みの英語で何とか返し、予約を取ることもある。
だが…難しいお客様となるとそうもいかない。

高単価のホテル、外資系の同等クラスのホテルは当然皆英語は流暢だ。
その感覚でいらっしゃるお客様からしてみれば、
片言の英語を話すだめスタッフなんて話しにならない、ひっこめ!という人がいるのも事実。
はっきりと、英語が話せる他の人間を出せ、と。
実際そう言われた事数回。
失笑される事も、大きなため息をつかれたことだって。
落ち込むけれど、それも現実だ。
 
そんな中で、どうにかやりとりが出来ているのはメールでのやりとり。
直近の予約でなければ、たいがいメールでやりとりでどうにかなる。
5月位からやりとりをしているお客様がいる。
いらっしゃるのは10月。まだ先だ。
最初は部屋の手配。そして食事。
それから観光や切符の案内。
切符を手に入れる算段をしたお客様、今度は旅行ルートの相談を受けた。
こんな感じでここの美術館や、地域を丸ごと楽しむには、とアドバイス
そして今、観光途中のレストランの手配までこぎつけた。
これは予約の仕事ではないという人もいるだろう。
だけど、そのお客様の滞在を全てプロデュースするのが、
この仕事だと私は思う。

ツアーコンダクターじゃないんだから、と言われればそれまでだが、
そこまできちんとケアしている旅行業者が世の中どれだけいるだろう。
就職ランキングに名を連ねる超大手旅行業者は、
高額のコミッションを取っているというのに大して調べもせずに旅館に予約し、
旅行クーポンを発行してはい、終了。
そんな流れ作業の仕事をしている方の実に多いこと。
嘆かわしいったらありゃしない。
 
話しは戻るがそのお客様が、楽しみにしている日本旅行
電車の案内、フリー切符の案内、観光や美術館、見どころ案内をし、
レストランやカフェのご案内。
地域リサーチはこうして役に立っていく。
レストラン案内に加えて、ぬっこのお勧めとして寄り道ルートの足湯カフェを紹介。
あ。せっかくだから、駅から食事処まで人力車を使うようお勧めしてみようかしら。
(意外と人力車は海外の方への受けはいい。)
何より私自身楽しんで手配している。まるでその人になったつもり、である。
 
ただ宿の予約を取るだけじゃないんだ。この仕事。
つくづくそう思う。
これで話せたら、もっと自信を持ってアレンジできるのになぁ。
たとえばこのお客様がいらっしゃっても…私は残念ながら話せないのだ。
それってすごく本当に、本当に残念な事だ。