ビッグウェーブ乗り切る

無事に大波が去った。
もがき苦しんで一昨日出社した訳だが、結果的には行って来て良かったと思う。
どの面下げて…なんて思う間も、もじもじする間もなく、
私の車のエンジン音(低音が響くので事務所まで聞こえる)を聞きつけて
後輩が駐車場まで迎えに来ていた。
 
それから勢いで荷物をまとめて、話をして。
何故か今まで私が毎日の日課にしていた事務所のゴミ捨てをして。
(このあたり性分だなぁと思う。私がいなくなって誰もやらなくなったらしく、ひどい有様だった)
 
多分そこにいたのは「今まで通り快活にふるまう私」だった。
自分の状況を話す私は、普段の会議で議題に対して何かを発言するみたいな口調で
横で鳴っている電話の受話器をとってもおかしくない勢いだったと思う。
治る病気なんだから、また体調が良くなったら戻ってきて、
もし戻れないなら在宅で仕事してくれないか?ダメならメールマガジンだけでも、なんて
社交辞令にしては随分大袈裟で具体的に言われたけれど、
半分冗談みたいに振り飛ばしてきた。
 
上司は多分、今まで通りにふるまう私を見て、
こいつまだ利用価値があるんじゃないか、という思いが過ったのかもしれない。
いや。大変申し訳ないが、やれようがやれまいが、こちらから「ごめんなさい」である。
 
話を終えて、ふと事務所を眺めてみて改めて思った。
また痩せて一回り小さくなった上司。
何となく疲れた顔の先輩。
私も、この中にいたんだよな、と思った時、はっと気がついた。
そうか。私も、この中で同じように仕事してたんだろうな、と。
多分この疲れた顔に見える皆よりも、もっともっと何倍も酷い顔をしていたはずだ。
同じ光景でも視点が変わると、がらっと違うものに見えたりする。
不思議な事に、私にとってのその目の前の広がる事務所の当たり前の光景は、
もう当たり前ではなくなっていた。

会社の退職日勧告を断り、11月末付けでの退職、と押し通した所、
社会保険の喪失手続きに3週間もかかるとごねられ、あわや無保険生活の危機だったのだが、
その危機も無事に去り、昨日付で国保へ無事に変更。
町役場の人まで巻き込んでのどたばた騒動だった。

みんなに背中を折り曲げてしょんぼりした姿、見せたくないと
力を入れてガチガチになりながら、しゃんとさせようとしてた私。
一通りやるべきことを終え乗り越えたら、どっと疲れて熱が出た。
緊張し過ぎて張り詰めていた気分がぷつりと切れて安心したんだと思う。
 
さてもうひとつのビッグウェーブは…来週の月曜日の引っ越し。
それまでは…すっきりした気持ちでみかんの国を満喫しよう!
 
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そして今日のにゃんこ。
 
かまぼこの国のお城近くにいた子だ。
すっと背筋を伸ばし凛とした視線が見据える先には、
いったい何があるんだろう。