ぬっこ、日光例幣使街道で杉をなぎ倒したくなる
こやつに私は25年間以上、翻弄されている。
オレンジ色にたわわに実る雄花を見ると全部なぎ倒したくなるが、私の力では到底出来る技ではない。
そう。ご存じスギ花粉。
私はかなり小さなころから花粉症だ。
あまりに鼻水が止まらない事から
首からトイレットペーパーをぶら下げていた事もある。
学校の机の上にどかっとティッシュ箱を置いて
授業を受けていた事もある。
小さい頃は、まだこんなに認知度は高くなかったので、
何やってんだか、と思われていたのだが
私としては、周りの目など気にしていられない
(というか小さい頃から気にしていなかったらしい)。
今でもこの時期は洗濯物は絶対部屋干し。
布団なんぞ干した日には耳の中までかゆくなってしまい一睡もできない。
とにかく昔から、酷かったし、今も酷い。
薬を飲んでいるので症状はさほどでもないけれど、
それでも…へぃっくしょん!と派手なクシャミは止まらない。
スギとヒノキのアレルギーを持っている私。
これから5月上旬まで、花粉症と付き合う事になる。
とほほ。
そんなスギ花粉症の私が、こんな立派な杉が立ち並ぶ
「日光例幣使(れいへいし)街道」を通って一路北上。
ここは江戸時代、徳川家康が祀られている、
日光東照宮に供物を運ぶための道だった。
毎年4月上旬ごろに京都を出発して、
金幣を供える習わしの為の道。
50人程のこの、金幣を運ぶ方々を「例幣使」というのだそうだ。
ところで、この杉並木にいったい何本の杉が生えているのか、
調べてみた所、一万数千本だとか。
あぁなぎ倒したい、なんて罰あたりな事を言ってはいけないな。