ぶれているけど・・・でも大事な1枚
ぶれぶれにぶれているのだが…ある意味で私の中で記念すべき1枚。
昨夜、また那須に行ってきた。
それにしてもまた、なぜ私は北へ向かうんだろう。
…犯罪者は北へ逃げる?いやいや、私は何も悪い事などしていない。
那須近隣には5年程住んでいた。
だから当然といえば当然だが楽しい想い出も苦い想い出も…酸いも甘いも全部ミックスされているこの土地。
行けばいろいろ思い出す事も多い。
だけど、それらのいろんな想いや感傷に浸るために向かう訳ではなくて
多分単純に那須という土地が好きなんだと思う。
初めて登った山がこの茶臼岳だった。
今でもプスプスと硫黄ガスを噴き出している活火山である。
このおかまをぽこっとかぶせたような不細工な形がなんとも好きで、もう何度となく登っている。
この時期は、山の上の駐車場までは道路が冬期通行止めの為にたどり着けない。
だが、通行止めの手前まで登って山を見上げたら見事な星空!
新しく仲間に加わったGRには、180秒のスローシャッターモードが付いている。
それで山を撮ったら、この星明かりに浮かび上がる山が撮れるんじゃ?!
車がガタガタと揺れる程の強い風が吹きすさぶ山の中腹の駐車場。
エンジンを切り、ライトを切り、窓の縁にカメラを構えて、シャッターを切る。
いやはや…寒い!寒すぎる!
山から吹き下りてくる風をまともに受けながら、カメラを必死に押さえる私。
普通は3分もシャッターを開けたままの状態なら三脚を使うだろうに。
服装は山用の重装備なんかじゃない。足元はスカートにタイツ(!!)
車から外に出るつもりがなかったからなんだけど、それにしてもこの状況は想定外の寒さ。
手なんて冷たいを通り越し、じんじん痛む。顔もこわばってきた。
でもカメラは絶対に離すもんか。だって撮りたいもん。
そんな想いで撮れた写真がこれな訳である。
ぶれていたけれど、くっきり写った白い茶臼岳。とにかくうれしかった。
家に帰って納戸からいつ購入したのか知れないような年代物、でも新品の三脚を発見。
キヤノンにはサイズ的に装着出来ないけれど、GRはピッタリサイズ。
今度はもっときちんとしたのが撮れるはずである。