ぬっこレポート 断水と街の様子と

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自衛隊給水車の水を待つ長蛇の列。
各々水を入れるために持ってきた容器…ペットボトルや水用のプラスチックタンクのほか、
保温ポット、大きなプラスチック衣装ケース(!)、灯油缶、金魚鉢(!!)
持てる限りの容器を手に並ぶ人々。
みんな整然と並びながら、ここで不便しているのは水だけだから、と身体は無事だし…と。
そうよね。そう。ここは内陸で津波の被害はない。
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街の中をぐるりとひとまわりしてみたところ、
瓦が落ちた所のほかに
店舗の窓ガラスが割れた所、
壁がごっそり剥げ落ちた所、門柱が折れた所、被害も様々だ。
 
 
 
 
 
 
 
コンビニも生活物資が届かないので店を閉める場所があったり、
スーパーでは店内陳列の修繕におおわらわで、入口には本日休業の文字。
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みんな手書きで、書いた様子が見受けられる。
スーパーの入口の片隅ではレトルトのカレーや親子丼、電子レンジで温めるご飯、
ゼリー、お茶などの清涼飲料水のみ、まるで模擬店みたいに長机に陳列して販売されていた。
 
また夜の帳が下りる。空には三日月。
地上ではたくさんの死者が出て、建物が崩れ津波が押し寄せたけれど
それでも何事もなかったかのように夜が来て、そしてまた朝が訪れる。
杞憂という言葉がある。昔々、天が落ちてくるのではないかと憂いだという故事だ。
どんなに大地が揺さぶられても、空が落ちてくることはない。
こんな時は右往左往せずに、ただただ、送れる範囲で粛々と日々の生活を送ること。
そうそう。不安になったら空を見上げたらいい。