しだれ桜にため息がこぼれる

ポカポカ陽気に誘われて、桜を見に近所を散歩。
色の濃いしだれ桜がちょうど満開を迎えているが・・・住宅地のど真ん中の水路だからかもしれないけれど
人っ子ひとりいない。
こんなに見事に咲き揃っているというのに。
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そよそよと風が吹くごとに、ひらりひらりと桜吹雪が舞う。
 
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桜の木の下に入ると、ピンク色のカーテンのよう。
木の下で宴会をするだけが花見じゃない。
川のへりから下を覗き込んでも、水鏡に映った桜色。
見上げてみると、わぁぁ、と自然とため息がこぼれるほど。
はっきりとした空の青色と、桜色のコントラストだ。
 
「きれい」とか「美しい」とかいう言葉以外に何か形容する言葉がないかと思って
桜を見上げながら考えてみたのだけれど、やっぱりそれしか思いつかない。
だって本当にきれいなんだもの。
 
静かな住宅街。見事な桜並木を歩いていて、聞こえてくるのは、かしましい虫の羽音だけ。
最初何の音だか分からずに耳を澄ましてみると、その羽音、数百、数千と重なった音だ。
それはわずかな音だけれど、どうも「ぶんぶんぶん、はちが飛ぶ」なんて童謡のようなのどかな感じじゃない。
この短い花の命を堪能しようと蜜を集めにどこからともなく集結した、おびただしい数のミツバチ。
それぞれの木に咲く花の数だけ集まってきているんじゃないか?というぐらい。
 
この花の蜜から出来たはちみつはどんな味がするんだろうな。