虹の架け橋に心躍らせる

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突然の稲光と雷鳴。
お店の厚いガラスが共振して震える程のドカンと雷がすぐ近くに落ちた大きな音。
大粒の雨が降り、そしてあっという間に去って行った。
 
雨をやり過ごして建物の外へ出てみたら見事な虹。
虹の下をご家族が歩いている姿が見えた。
雨上がりの不思議な色の空に輝く見事な七色の虹と、幸せそうなご家族の後ろ姿。
 
宮崎駿は、画を描く若い衆に「写真を見て描くな」うるさく言ったという。
一眼レフで撮った写真は、あくまでファインダー越しに見た、ただの「絵」でしかない。
自分の記憶に残る景色は、ファインダー越しに見たものとはきっと違う、と。
人の眼で見た景色よりも、シャッターを切った写真の方が精巧かもしれない。
だけど、人の眼で見た「記憶」には、一眼レフでは残し得ない、精巧なフィルターがかかっている。
そのフィルターとは、感銘を受けた心、その時々の音、空気感、そんなその時々に感じたいろんな想い。
 
心躍らせながら、夢中でシャッターを切った私。
ファインダー越しの景色よりも、確かに私の心に残る景色は鮮やかかもしれない。
だって、買ったばかりのカメラを背負って初めて出かけた先での、初めてのシャッターチャンスだもの。