ツバメの家づくり

イメージ 1ツバメが来ている。
毎日ひっきりなしに泥と稲わらを
運んで、家を作っている。
 
よく見ていると、1日に1センチずつ立ち上がってゆき、程良いおわん形に仕上がってきた。
片側はきちんと立ち上がり、
もう片側は尻尾置き用に少し窪んでいる。
そして下の方は泥の量を多くして土台にし、
そして立ち上がるにつれてわらを「つなぎ」に
して強度を補強。
 
 
いいタイミングで、1羽が泥を運び、
固め終わるころにもう1羽がやってきて、交互に作業する。
たったの3日でようやく家も形らしくなってきた。
朝から暗くなるまでひっきりなしに泥を運び続けるツバメ。
人間の家づくりで換算すると、ツバメ時間的にはどれぐらいなんだろう。
 
ツバメの生理的寿命は、平均して7年程。だけど8割が生後1年の間に命を落とすのだそう。
この子たちは、ここを去年巣立った子なんだろうか。
ちゃんと帰ってきて巣作りするこの若きツバメには、実はヘルパーツバメが付いている。
それがメスなのかオスなのかは定かじゃないけれど、3羽で設営しているのだ。
主に2羽でやっているものの、1羽はまさにヘルパーさん。
最初縄張りを侵す敵役だと思っていたのだけれど、
3羽電線に並んでかしまし話をしている様子を見るとそうでもないらしい。
このヘルパーツバメさんは、広域であちこちの面倒を見ているのか、
それともこの若き夫婦の面倒をつきっきりで見ているのかそれは定かではない。
ツバメ社会もなかなか複雑である。
 
玄関の外灯の上で巣を設営しているのだが、私はその玄関の下でタバコを吸う。
煙たそうに、そして迷惑そうに鳴かれると、
あ、すいません、邪魔ですか、じゃぁ…とタバコをもみ消す私。
きっと、JTがよく言う喫煙マナーはつばめにも有効なんだろう。
ツバメが巣立つまでしばらくは、喫煙場所を考えなければならない。
 
泥が乾くまでは家には泊まらない。
今日はどこの軒下で休んでいるんだろうか。