小さな不安と小さな自信と

去年の秋頃、都内の友人とお芝居を見に行き、帰りの電車で具合を悪くした。
急に人ごみが怖くて怖くてたまらくなったのだ。
何故か?と聞かれても答えられない。
ただ、ただ、身体の防衛機能が過剰に作動してしまった、そんな感じだった。
 
あれから数カ月。
一昨日突然都内でのイベントに友人と出かける事を決めて、昨日は1日都内にいた。
仕事帰りの友人を駅に迎えに行く約束をし、
駅の近くの路肩に車を止めて友人をぼんやりと待つ間そんな事を思った。
 
満員電車に乗った時に、果たして私は前と同じように怖いと思う事があるのだろうか。
出かけるイベントはものすごく込み合う。
人ごみの中に自ら飛び込んで、大丈夫だろうか。
具合を悪くして、友人に迷惑をかけたりしないだろうか。
せっかくのお出かけを台無しにしたりしないだろうか。
一人電車旅では大丈夫だった。だから大丈夫。
たとえ似た状況に置かれても、同じ失敗を繰り返すとは限らない。
そう自分に言い聞かせた。
大丈夫、怖くない。怖くない。

そして迎えた昨日。
結果的には大丈夫だった。いや、むしろ楽しかった。
国際展示場でのイベントを1日見学し、買い物。
新大久保で美味しい豚肉に舌鼓を打ち、
帰り際に友人宅の近くにある銭湯で湯あみし、そして深夜に栃木に帰ってきた。
 
私たちは瞬間瞬間を生きている。
「人は同じ状況におかれても、全く同じ事が起きる訳ではない。」
数日前に書いたのはそういう事だ。
 
もちろん繰り返さない為に、避けるべきこともあるだろう。
例えば私は仕事で頑張りすぎて倒れた。
それも一度ではない。
出来る事ならば、それはもう二度と繰り返さない方がいい。
その失敗から何かを学び取り、別のやり方を探す必要があるのだろう。
(だからこそ今あえて何もしない選択をしたのだが)

イメージ 1だけど、失敗した内容によっては、
時を変えて同じ事をしてみて
大丈夫だった、という体験が自分の自信につながる事もある。
そう。もう大丈夫だ。怖くない。
昨夜、深夜の高速道路を一路北上しながら
そんな事を思った。