田園風景の中でテントウムシに語りかける
お天気が良いので、近所を自転車でお散歩。
それにしてもこうして撮ると、自分の家の周りが、いかに田舎か、としみじみ思う。
私のお気に入りの木がある。
ご近所のお宅の敷地に生えているケヤキの木なのだが枝葉の勢いに強い生命力を感じるからだ。
朝焼けに煙る「もや」の中に佇む木もなかなかだけれど、
こんな風に青空に緑がさわさわとゆれるのも素敵。
自転車でもすれ違いが出来ない程の細い細いあぜ道を自転車でこぎ進むうちに
大麦の畑があった。
黄色く色づき始めた麦畑全体が風に揺れてざわざわと音を立てる。
波立つ淡い黄色の麦の穂。
これから収穫に向けて、ますますこの黄色みが増していき、黄緑色から黄金色にかわってゆく。
あら。大麦の先っぽに、テントウムシ!
レンズを向けられて迷惑そうだけれど、ちょっと失礼しますね。
実は、栃木県の大麦の生産量は全国1位である。
でも・・・この麦は収穫された後、ちゃんと加工出来るんだろうか。
ふと過る放射線への不安。
先日、栃木産や茨城産は不安だから購入しない、という話をちらりと耳にして胸が痛んだ。
誰だって目に見えない訳が分からないものだもの、恐いものは恐い。
実際に、よく分からない基準で国から設けられた基準値は、
本当に安心だからという数値ではなくて、
国がいかにして農家や酪農家へ最小限の賠償や補償で収めるか、という基準値なんだと思う。
風評被害と言うけれど、実際のところはどうなんだろう。
そんな風に誰もが政府の発表に対して勘ぐりたくなる。
・・・でも、私はその栃木に住み、そこの空気を吸い、栃木で育った野菜を食べている。
テントウムシさん、どう思います?
うーん。間違いなく聞く相手を違えているな。
ところで・・・これはあやめ?かきつばた?
いずれがアヤメかカキツバタという慣用句があるけれど、
実際にぱっと見、見分けがつかない。
・・・多分あやめだと思うのだが。