いちぢくとくるみの全粒粉パンに思う

過ぎたるは、なお、及ばざるがごとし。
何をするにも、いきすぎはよくない、そんな意味のかの有名な孔子の言葉だ。
ここのところ記事にはしていないものの、まだまだパン作りは続いている。
イチジクを入れた全粒粉のパンが今はブームなのだが、先日作ったパン、久々の大失敗だった。
 
残念ながら(パンになる予定だった)なにか。
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楽しみに焼き上がりのコールが鳴って蓋を開けてみたら・・・全く膨らんでいなかった。
表面は山型にもならず、むしろくぼんでひび割れている。
取り出して切ってみると・・・
外はカリカリ、いや、カチカチ。そして中はしっとり、いや、じっとり。
近い言葉だけど全然違う。カチカチじっとりの、パンになる予定だった何か。
 
この原因はくるみといちぢくの入れ過ぎによる発酵不全。
イースト菌が発酵する事で出来るパンだけれど、これらの具材を沢山入れ過ぎたせいで
イースト菌の働きを邪魔してしまい、うまく発酵出来なかったらしい。
4時間30分待って、出来あがりがこれとは悔しいのなんのって。
なんとかうまく食べられないかと思ってトライしてみたのだが
発酵不全のイーストの酸味ある香りがなんともたまらない嫌な匂いで食べられず。
 
そして本日リベンジ!
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かりかり、もっちりのパン、出来あがり。
ふわりとした生地の中にいちぢくの自然の甘みが感じられ
そしてくるみやいちぢくのプチプチとした歯触りが楽しい。
うんうん、これこれ。
 
考えてみれば実生活に置き換えてもそうだ。
例えば、一つの事に熱意を持って一生懸命やることはいいことだけれど
あんまりそれだけにのめり込み真面目にやり過ぎても、それ以外の事もそうだし
頑張るその事自体もやり過ぎる事で破綻しやすいものだ。
 
うーん、何事も黄金比率ってあるもんだ。
ぬっこの生活の黄金比率は…「朝起きて、夜寝するまで昼寝して、時々起きて居眠りをする」
そんな感じだろうか。