ぬっこ'sファームの収穫をしながら風評被害について考える
栃木では昔の人は、雷の事を「らいさま」と言う。
空を見上げて、らいさま来っと(来るよ)…そんな風に昔の人は言った。
そんな「らいさま来っと」な空模様の今日1日。
さて、庭の野菜たちが少しずつ収穫され始めている。
先日植えたばかりのナスは
まだ赤ちゃんサイズながら実り始めて、
もうちょっとかなーなんて毎日楽しみに眺めている。
そして今が旬なのがブルーベリー!!
これから9月まで順次収穫できるのだけれど、毎日ザルに山盛り。
それにしてもこんなに採ってどうするんだろう。
栃木の野菜も…元気である。
そしてハーブも元気。
当初日陰で育てていた為にもやしみたいにひょろひょろだった
バジルもようやくまともな葉っぱになって収穫できるように。
これは葉っぱを収穫して特製トマトソースパスタに加えて夕食の食卓に並ぶ。
次にこのナスのトマトソースパスタを食べる時には、ナスは自家製だな。
こんな風に日々、さんさんと太陽を浴びて植物、野菜たちは育ってゆく。
これが潜在的に持つ命の力だ。
人間が何と言おうと、たとえこの空気が人の都合で何かに汚染されてしまっていようと、
その強い力には抗えない。
植物から学ばされる事は本当に多い。
庭に出るたびにそんな当たり前の事を再認識させられる。
栃木も風評被害に苦しむ土地のひとつだと思う。
そもそも、避け逃げる事も必要だろう。
特に小さな子どもがいるご家庭は心配に違いない。
だけど。
そもそも、今まで随分と原子力の恩恵に授かってきたのは私たち自身だ。
それを作りだしたのも人間。
今このダメな政府を選んだのだって、私たち自身だ。
(そういや私は投票権自体放棄して選挙に行ってすらいなかった)
天に唾をする、という言葉がある。
そもそも今の状況は自分たちのした事、授かってきた恩恵に対して唾する状況に似ていやしないか。
危ないから逃げる、避けるのは当然の反応かもしれないが、
そこに住む人たち、そこに育つ野菜や作物だって沢山あるんだ。
本当にその野菜は危ないのか?
ただ地域を見て「危なそうだから買わない」と思ってないか?
見て見ぬふりをして、ただただ危ない恐いと言っていやしないか?
野菜に罪はない。
それを作る人にもそこに住む人にも、もちろん罪はない。
どうか、風評被害について少しでも考えてほしい。