早起きの青

早起きは三文の得、というけれど、今朝は珍しく早起きした。
いや、起こされたと言った方が正しいかもしれない。
 
ここ最近は暑い日が続くので窓を開けて寝ている事が多い。
うつらうつらしていたら窓の外から聞こえてきた怒号…。
起きろ!こら!この!起きねえか!(なまはげか?)
お隣さんがお子さんを起こす声だったのだけれど、それはそれは凄まじい声。
思わず、布団の中で「ごめんなさい、ごめんなさい」となぜか念仏のように唱えていて
目が覚めたというなんとも目覚めの悪い朝。
 
寝癖だらけのもじゃもじゃの頭をかきむしりながら外に出て、空を仰いでふぅっと深呼吸をひとつ。
そこで足元に青い可憐な花を見つけた。ツユクサだ。
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ツユクサは陽が高く昇るころにはしぼんでしまう短命の花。
朝露をしたたえるこの蒼く透き通った花弁は、本当に小さくて見過ごしてしまいそうな雑草だけれど
夏の朝の、短い涼しさを象徴してくれるような花だ。
 
そのまま庭を散歩していたら・・・ようやくミステリーミックスが花を付けた。
湯河原のミステリーミックスの記事 http://blogs.yahoo.co.jp/meme_hituji/63921056.htmlイメージ 2
ミステリーミックスとは、湯河原の土地を離れる少し前に、そこここの種を少しずつ集めて
それらを春に蒔いたもの。
何となく土地と土地、大事な時をも繋ぐ、私にとって大切な宝物にしていた種だ。
咲いたのは…ご覧の通りの爽やかなコバルトブルー色、湯河原の海みたいな色の朝顔だ。
 
あぁ。湯河原の猫たちは元気かなぁ。
あの頃のらねこを従えて散歩していた私。
あれから半年以上経ったんだ。
 
そんなことを思いながら、これらの花を眺められただけで、
十分「三文の得」だったなぁなんて思うまだ暑さの穏やかな朝のだった。