トンボが解熱効果?

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雷雨が去った後のすがすがしい風と雲間から覗かせた夏の青空。
散歩に出かけて空をあおぎ両手を広げて深呼吸をひとつ。
 
普段何にもない日はこうして空を見上げてせっせと散歩する日々。
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水がある景色というのはいい。
大体お散歩コースは川沿いを歩く。
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これはノシメトンボ
この辺には、どこにでもいるトンボだ。
腹の模様が「熨斗目」に似ているからノシメトンボだそうで。
でも、着物の「熨斗目(のしめ)」がどんな模様なのかがいまいちピンとこない…。
 
トンボといえば、床屋のおじいちゃんの伝説がある。
小さい頃にうちの近所で床屋を営んでいた気難し屋のおじいさんがいた。
彼曰く、赤とんぼをカラカラになるまで乾燥させてそれを煎じて飲むと解熱効果がある、と。
ホントかよっというつっこみはせずに、まぁまぁ。
 
だけど母の話によると実体験、うちの父。…本当に下がった。
でも、「赤とんぼ」が漢方薬として流通している話は聞かない。
父、解熱効果は単なるプラシーボ効果だったんだろうか、と思って調べてみたところ、あった。
(味はなく、りんごジュースのような薄茶色の液体になるそうだ)
 
1、赤トンボの黒焼きを服用すると一切の咳に有効である。
2、赤トンボの黒焼きを喉につけても、飲んでも、咽頭カタル、扁桃腺炎、百日咳、ジフテリアなどの
  腫れ、痛み、咳に効能がある。
3、赤トンボの黒焼きの粉末を飯粒で練り、和紙、布などにのべて局部に貼ると、腫れ物が治る。
(薬虫薬畜の効用と療法」日本。啓文社、昭和31年、酒井則天先生著)
 
本当だった。
だけど、黒焼きか。
私は飲まなかったが、ぬっこ宅の伝説として語り継がれている話である。
 
散歩しながらノシメトンボをせっせと捕まえながら、そんなおじいちゃんを思う散歩の一こま。