千と千尋の神隠しのモデルのお宿は…

千と千尋の神隠しの世界から、現実に戻ってきた。
赤い橋はご存じの通りだが、右側に写っている建物もモデルのひとつ、と言われている。
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千や「りん」さんが普段寝泊まりしていた建物、
りんさんが持ってきた肉まんを手すりの隙間から足をぶらぶらさせながら食べていたあのシーン。
龍になったハクが飛び込んできた、あの建物である。
 
ここは今宿泊棟としては使われていないのだが、
以前特別に中を見せてもらった景色は確かに、あのアニメのそれそのもの!!
わぁぁ、と歓声と感動。
 
そしてもうひとつ。
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「浪漫のトンネル」と呼ばれている、宿泊棟をつなぐ渡り廊下のトンネル。
ここが、千尋が両親と入ったトンネルのモデルなんだとか。
ほうほう。
このトンネルは斜面に立つ建物同士をつなぐ為に掘られたもので、
常に地下水が湧きだしている。
夜、遅い時間に通ると、
ヒタヒタヒタヒタ…ピチョンピチャン…
水音がトンネルに共鳴して聞こえるすごく幻想的な場所である。
 
ホテルで働いていた視点で言うと、
「非日常」が、リゾートホテルや旅館の醍醐味な訳だけれど
ここの場合、これらは圧倒的な非日常の演出となる。
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元々創業が江戸時代という超老舗な訳で、
こんなふうに実際に当時の資料なんかも沢山展示されていたりして。
(外国人が宿泊するには5円増しなのね。。。。)
タイムスリップしたかのような、どこかそれでも懐かしい雰囲気。
これは完全に立地の勝利だなぁと思う。
 
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夜、入口に野良猫がちょこんと座っていた。
入口をかりかりやりながらにゃぁにゃぁ鳴いている。
…思わず戸を開けそうになったのだがそこで頭によぎった事がある。
これが、カオナシみたいに化けたら?!
猫が入らないようにそぅっと戸を開けて撫でてひとしきり遊びながら
「ここはお前の来る所じゃないんだよ、お湯屋なんだから」
と思わず声をかけてしまった私。
八百万の神様、夜中に入りに来ているのかなぁ。
 

積善館(せきぜんかん)
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