夏だからこそお湯に浸かる!

私は温泉に関わる仕事に従事していたし職を離れてからもよく温泉を利用する。
夏だからこそ、汗をかこうと思い、最近あえて温泉によく出かけるのだけれど、
何か効率良く汗をかく方法はないだろうか?そう思って入浴法を調べてみた。
 
そこで気になったのがヒートショックプロテインHSP:Heat Shock Protein)というたんぱく質
さて、このHSPとは何ぞや?という所から探索は開始。
 
調べ物が得意技の私。
ふむふむ。かくかくしかじかそういう訳で・・・。
ちょっと、「汗をかく」のがテーマとはそれてきたのだけれど
分かってきた事は、昨今、基礎体温が低い人が増えているそうだ。
そしてこのHSPというたんぱく質は、身体を熱にさらすことで増えてくるということ。
このHSPという物質は、どんな細胞でも修復する万能なたんぱく質だと言う。
要するに、基礎体温を上げる事が免疫力を上げる事につながったり、
ひいては細胞が悪性に変質してしまう癌の予防効果もあるんだとか。
汗を大量にかくという意味では、熱中症予防にはうってつけだろう、と。
 
愛知医科大学の伊藤要子准教授が勧める「ヒートショックプロテイン入浴法」があった。
 ①入浴前にまずは水分補給
 ②42℃のお湯に10分(または41℃だと15分、40℃だと20分)浸かる
 ③入浴後に扇風機に当たりたいのをぐぐっとこらえて…ここであえて保温!
 ④入浴後にも水分補給
これを週に2度行う。
実践してみたところ、ものすごく汗をかくので、
水分補給はお湯に入っている時ももしかしたら人によっては必要かもしれない。
 
ところでなぜ週に2度かというと、入浴~2日後辺りでこのプロテインが体内で増産され、
5日経った辺りで減少しはじめる。
その為には、週に2度で、体内のヒートショックプロテインの増産状態を保てるというわけ。
 
温泉湯治、と昔の人は病後の回復期に温泉で療養したというけれど
そういう文化って理にかなっていたのだろうと思う。
身体が本来持つ自己治癒力を最大限に引き出す、といったところだろうか。
 
近所の温泉には、薄暗くしてあってごろ寝マットが敷いてある休憩室があるのだけれど、
保温するのにあえて長そで長ズボンを持参して、そこで布団を被って保温。
あぢぃ。あぢぃよう。
そう思いつつも、この瞬間にもHSPが身体の中で作られているに違いない、と信じてじっと我慢。
 
どうやら以前、冷え性対策でテレビで何度か特集されていたらしいこのHSPという物質。
暑いからこそシャワーではなく、「ゆっくり」お湯に浸かってみるのもいいかもしれない。