里の妖怪、人に立ち返る

さて、旧友とのガールズトーク(という名の他愛ない話)をしばらくした後で、
移動したのは新宿駅前。
 
私の辞書にウィンドウショッピングという言葉はない。
女子にしては、悩まない方だと思う。
決めればさっさと買うし、買わない時は買わない。
気が付いたら買い物袋もっさり。
 
でもこの買い物袋もっさりには実は理由がある。
この生活をしていて過去最大の体重を更新した私。
まさかまさかの手持ちの服で合う服がなくなるという、
ぬっこ最初にして最大の危機に直面し、危機感を感じて秋物を買いに出たのだった。

私一人で買うと訳のわからない服を買いこみそうだし
なにより、保護者役がいてくれないと、大都会の喧騒にやられて迷子になりそうなので
友人に付き添いをお願いしたのだった。
厳しいファッションチェックを受けつつ、
自分自身でも思ったサイズの服がまるで入らないという厳しい現実に直面し
ほとんど折れそうになりながらの買い物。
でもそれも受け入れなきゃいけない現実。

そんな友人のおかげで、里の妖怪になりかけていたところで
久々に自分が人の子の、女子であることを思い出した私。
ふぅ、危ない、危ない。