気にしていた水道水の匂いに

土砂降りの週末である。
ベランダネット生活にはしんどい雨だ。
寒空の下、傘をさしながらのネット更新である。
(それでも繋がるだけまだましである)
 
水道水がまずいと思っている話は先日書いたけれど…。
とにかく最初に思ったのが沸かしたお湯の独特の湯気の匂い。
引っ越してきた当日、実家からお湯を持ってきていて、
コーヒーを淹れて飲み比べてみたら全く別の飲み物だった。
慣れるも何も比べてしまったものだから、どうもダメで。
 
…かと言ってミネラルウォーターを毎回買うのもコスト的にどうしたものかと。
浄水器を付けてみたものの、やっぱり気になる。
 
そんな中見つけたのが、近所のコープ系スーパーの片隅に設置されていた「純水機」
最初に水を入れるペットボトルを買うと次から無料で水を汲みに行ける仕組みのものだ。
純水というだけあって、逆浸透膜法とかいう方法で微量のミネラル分を残して
ほぼすべての不純物が除かれたものである。
「美味しい」かどうかは別として匂いは水道水に含まれるものだから除去されている。
これなら匂いを気にせずに飲める。
 
ただ!重い!
傘をさして歩いて持ち帰る事は想定しなかった。
小さなボトルもあったのに欲張った私が悪い。
 
車生活が長かったせいで、ばびゅーんと目的地まで行くのが当たり前だった生活から一転し
目的地までは自転車をこぐか、歩いててくてく。
あぁ車ならすぐなのになぁ、こんな重い思いしなかったのになぁと思ってもここに車はない。
でも、時間がかかる分、流れがゆったりしているような気もする。
考えてみれば、二足歩行を始めた人類が自力で行動できる時間と範囲は限られている。
脳みそ自体もその流れに合わせて出来ているはずだ。
クルクル動き回るのはいいけれど、
人の脳みそは元来そんな速い時間の流れにはついていかないのかもしれないな、と。
適応に適応を重ねて今のヒトとしての生活があるんだろうけど。
 
何となく重い水を持って雨の中傘をくるくる回しながらのんびり歩きながらそんな事を考えた。
あぁ。いい運動である。