手痛い洗礼

昨夜は仕事が終わってから事務所で品種の違う豚の食べ比べをした。
お伴はビール…
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ビールを何本空けただろうか。そして日付が変わり…
そのうちスパークリングワインが出てきて試食会の席から宴席になっていた。
一緒に飲んだのは酒豪の社長と酒豪の会社の方。
自分のペース作りができないまま、周囲の方と同じハイペースで飲んでしまったらしく
私の記憶は、お開きになって自転車で家に着いたところからぷっつり途切れている。
頭の中にあるぬっこスイッチは、「おうちに帰るまでが飲み会」とインプットされているようで
饒舌になる事はあるにしろ宴席で取り乱す事はほとんどない。
だけど、お開きになって帰宅した瞬間、スイッチがとたんにオフになる。
 
どうやら外の自転車置き場近くの段差ですっこけたらしく落ち葉だらけになっていた。
(転んで痛かった事は覚えているが、記憶はそこで終了している)
転んだ時に自転車に顔をぶつけたらしく、頬っぺたに見知らぬアザが出来ていた。
いい歳してまた顔にアザをこしらえるとは。
引っ越してきて1週間で酔っぱらって帰ってきて転ぶ私。
ほーら、言わんこっちゃないと父の声が聞こえてきそうである。
 
落ち葉だらけの服を着たままベッドになだれ込みふと目が覚めたら朝の5時。
あーあ。やっちゃった。寝坊しなかった事がせめてもの救いである。

どたばたしながらスタートを切ったここ東京での生活。
思えば、めまぐるしく環境が変わった事と公私ともに全て新しい事だらけで
楽しく過ごしつつも、気を張っていたんだと思う。
飲んだことで、一気にそれらがぷちんっと弾け飛んだらしい。
 
仕事は和気あいあいと冗談を言いながら過ぎる時間もあり
この世界の厳しさを目の当たりにして、背中がぎゅぎゅっと縮まるような時間もあり
そんな中で新しい事を必死で覚えようとするあまり焦ってやろうとして
さくさく仕事をこなしていく周囲の速い流れにまったく乗れていない自分に
ちょっとだけ申し訳なく思っている。
もっとも出来なくて当然。まだ始まってたったの3日しか経っていないのだから
解る事の方が少ないのは仕方ない事である。
完璧に出来る訳がないのは自分が一番よくわかっている。
少しずつ少しずつ。焦らない、追い込まない。
周りの人と同じように速くやらなくちゃ、と焦るあまり
ソーセージ用の肉の下処理をしていた時に、
左手3か所に小さな刃物傷を作ってしまい指がばんそうこうだらけ。
文字通り、昨日はいろんな意味で手痛い洗礼といったところだろうか。
これも通過儀礼なのかもしれない。
 
明日は仕事に就いて初めてのお休み。
シフト制ではなく完全週休2日制のこの仕事は、
気持ちの切り替えが下手な今の私にはすごくありがたい。