父への恩返し
疲れて帰ってきたとある寒い日の夜。
仕事を終えて帰宅したら、ポストから取り出せない程ぱんぱんの郵便物が。
その怪しい郵便物を送ってきた張本人は父。
そして品名「ふりかけ」…なんのこっちゃ?!
開けてみたら、
おむすび山4袋、かつおぶしのビニールパッ6個、
そしてふりかけごま2袋…それだけ(笑
お昼におにぎりをこさえて持って行っている話をどうやら母から聞きつけたらしく
それで、娘に必要なものと思ってスーパーで買い求めて送ってきたらしい。
何もふりかけなんて、こちらのスーパーでも買えるのに。
そして私は今回帰省するのに合わせて、ハムを発送していた。
私が作るのに多少なりともたずさわったものを両親に食べさせたかったから。
そして…生ハム!
実は両親ともにちゃんとした生ハムは食べたことがないという。
父は私の帰省に合わせて、ビールや焼酎を買い揃えて帰省を待ち望んでいた様子。
せっかくだから、食べたことのない美味しい生ハムを両親にぜひ食べてもらいたかったのだった。
こんなうまいもの食べたことがない、と父と晩酌しながら満面の笑みで頬ばる父。
これはプロシュートでね、これがコッパでね、なんて
説明するも耳には入っていない様子。
それでもいいんだ。あぁ。喜んでくれてよかった。
そんな2012年の幕開けの一コマ。