ぬっこ、ミラクル弁当に悩まされる

さて、沈黙して数カ月。
無事に試用期間を終えられそうである。
ブランク1年半、戻ったら一階級特進。
…退役軍人みたいだが。

頑張りすぎるのは相変わらずだけれど、とりあえず元気だ。
 
最近のエピソード。
会社の昼食、夕食は残念ながらよくある「まかない」ではない。
仕出し弁当だ。
それがここだけの話、美味しくないったら、もう。
 
油がたぎる天丼。
味のしない麻婆豆腐。
卵の殻でじゃりっとする親子丼。
何を揚げてあるのか解らないコロッケ。
想像もつかないミラクルの連続である。
 
でも会社で補助も出るし安いのだ。
だから食べていた。そう。過去形だ。
 
天丼(通称 油丼)は、なんて、すだち酢をかけて食べていたぐらい。
寿司飯のようになって意外とさっぱり食べられる。
じっとり油もさっぱり。
こうなるともはや味なんぞどうでもいい、いかにして「食べる」か。
ある意味サバイバル生活。
 
なーんて思っていたら。
全身に発疹が出来た。
何が原因か解らない。ただただ、物凄く痒い。
持病で飲んでいる薬の副作用なのか、それとも栄養ドリンクのがぶ飲みのせいなのか。
困り果てて医者に行ったら、日光過敏症と診断。
外になんて出ないのに!
朝出勤は車、そして夜中まで仕事して帰る生活のいつどこで日光を浴びるというのか。
どうも腑に落ちない。
なんせパンツスーツで日光に当たらない両足まで拡散した発疹だ。
やっぱりおかしい。
 
そんなとある日。
急性胃腸炎で倒れた。
何も食べられなくなって、救急病院にへろへろになって辿り着いて言われたこと。
「何か食生活、変わりましたか?」
前日食べたのは、朝抜き、昼弁当、夜弁当…弁当しか口にしていない。
この話の流れなら結果は読めるだろう。
答えは弁当。
 
私以外、そんな思いをしている人はいない。
毎日ほかの人たちはそのひどくまずい弁当を食べている。
でも、食生活をがらりと一新しようとまずその弁当を止めて1週間。
きれいさっぱりその四六時中苦しまされた発疹が消えたではないか。
 
人間何がどう繋がって不具合が出るかわからない。
ただ私にはその弁当は決定的に身体に合わなかった事だけは間違いない。