ちびっこ珍道中

今日は自分の大好きな場所に行こうと思った。
ちびっこ珍道中、行き先は茨城県大子町、うちから車で1時間半ぐらいの距離だ。

イメージ 1大子に行く途中に雲巌寺というお寺がある。
小学生ぐらいの頃、私はお寺が大好きだった。
尼僧になろうと思った事もあるぐらいで
小学校の文集の将来の夢を書く欄に
「お坊さんになりたい」と書いた事もあるぐらいだ。
その頃から何度となく足を向けた所で
もう何回来たのか覚えていないぐらい。

お寺の敷地には武茂川という川が流れていて、その橋を渡った瞬間から景色が変わる。
お寺の敷地では殺生を禁じるという立て看板がある通り、木も伐採したりしない。
だから周りの木々の大きさがとんでもなく大きく荘厳。
雲巌寺の入り口には樹齢550年の杉の木があるのだが、550年前といえば1455年。
1455年といえば日本は室町時代だ。その頃からずっとここにあると考えると
なんて果てしない年月なんだろうと思う。
太い太い幹の木の中にいると、自分がちっぽけな存在に思えてならないんだけど
その大きな流れの中にそのちっぽけな自分がいる事もまぎれもない事実。

目的地は大子町、月待の滝。5年ぐらい前に迷子ドライブのさなかに偶然見つけた場所。
そこに月待の滝もみじ苑という蕎麦屋があるのだが、
通りから急な坂を下っていくとログハウスが1軒。そしてログハウスの前には小さな滝。
イメージ 3滝を見ながら蕎麦が食べられるというかなりロケーション抜群な場所。
景色だけじゃない。お蕎麦も美味しい。多分私が食べたおそばの中でベスト3に入る味。
小さい場所なので、お昼どきは1時間待ちも当たり前だけど
私が行くのはいつも夕方なので目の前の景色はいつも独り占め。
この滝はホント大好き。
四季折々で全く違う表情の景色と、その時々の水量で滝の表情も変える。光の加減で水がキラキラ光って、息を飲む景色。

イメージ 2


ちなみに川の石を渡って向こう岸で写真を撮ろうとしたら、足を滑らせて川に落ちた。
ジーンズのすそがびしょびしょ…いつもこんなんばっかりである。







イメージ 4月待ち観音、と滝のそばに祭ってあった。
お願い事が叶うと書いてあったので欲張り気味にお願いしてみた。何をお願いしたかは内緒。









帰る前に袋田の滝にも寄ろうと思った。日本三大名曝らしいけど、実は行った事がなかった。
お土産さんが沢山立ち並ぶ中をてくてく歩いて入場料を支払って観曝台へ。
トンネルを抜けると…


イメージ 5で、でかっ。別名四段の滝とも言うそうだ。
大きいけれどあんまり感動がない。せっかく汗だくで歩いてきたのに…。
感動がないついでに観曝台にいたほかの観光客のカメラマン役になってみた。
職業柄、カメラを持っている人がいると、「お取りしましょうか?」と言ってしまう。
ここではスタッフでもなんでもない一観光客なのに、
そこかしこに居る人に声をかけてシャッターを押してあげる。
おかしな光景。


帰り道、車を置かせてもらったお土産屋さんでカキ氷を食べた。
イメージ 6ひどく喉が渇いていたので、冷たいカキ氷が喉にしみ渡る。
最初、お客は私1人だけだった。
だけど気が付いたら、お店にぞくぞくとお客さんが入ってきて、
みんな色とりどりのカキ氷。客が客を呼ぶ構図…。




たった数時間なのに無計画だった割には結構立派な観光旅行。
有意義なお休み。