余り2

友人から電話。
以前バイトしていた酒屋に遊びに行ったら、一緒に働いていた同期が結婚していた、と。
そういえば私も以前働いていた職場で一緒だった幾つか年下の子から
秋に結婚します、とメールが来ていたっけ。

そんな話題が周囲で飛び交う年頃。

私と友人は大学の頃からの悪友。いつも「余り2」だった。
大学に入ったばかりの頃新しい環境で新しい恋がそこここで芽生え、
私たちの周囲もその例外ではなかった。
仲が良くつるんでいた男女数人で葛西臨海公園に遊びに行った時にも
ムーディーな雰囲気になる周囲と相反して私の隣にはその友人がいたっけ。
10年経ち、大学時代の友達からも結婚の便りはちらほら来ているが、
私と彼女の「余り2」人生は相変わらずだ。

周りには結婚に夢を見る人も大勢いる。
また、安定した生活を求め妥協して結婚する人もいる。
結婚することについて否が応でも考えさせられる出来事が最近多くある。
でも、私は「結婚する目的のために相手を探す」という考え方に違和感を覚えるし
また結婚するということは好きな人と一緒に過ごす
過程の中の1つに過ぎないんじゃないだろうかとも思う。
結婚が全てじゃない。
そこがまたスタートでそこから先に果てしない時間が広がっていて終着点は多分ない。
離婚する選択を取るか、または相手と死別するかが結婚の終わりとすれば、
その終わりは結婚するときから見えるものではない。
結婚をする事を目標としていれば、付き合い初めてからのゴールは設定されている。
結婚してゴールに到達してしまったら、その人はその先何をゴールに設定するんだろうか。
燃え尽きはしないのだろうか。

浮いた話が全くない私にとってはそんな事、杞憂だし、
他人の人生に口を挟む暇があったら、自分のていたらくな生活をなんとかすべきだと思う。

さて、これから会社の人たちとイタリアンのお店で待ち合わせをしている。
1日に1組しか取らないという完全予約制の小さなお店だ。
一応私の誕生会らしい。
美味しいお酒と美味しい料理を満喫する予定。