温泉へ行こう

温泉に行こうと思った。
福島県の地図を「いっせーの、せ」
(この掛け声のかけ方って地方毎で違うんだろうか?)で開き、
そのページ付近にある温泉に行こう、と
昨日の夜更けに思いついた無謀な企画。
幸いにも開いたページはうちからそう遠くない場所。
これなら行けそう。行き先は福島県岩瀬湯本温泉に決定。

着いたらそこは雨。
家を出る時の暑さが嘘みたいな、土砂降りの雨。
細い通りに何件か宿が軒を連ねる。
その町の人しか入れない共同浴場もある。
とりあえず車で一回りしてみて、
その中のかやぶき屋根で出来た湯治場みたいな
小さな旅館の温泉に入らせてもらう事にした。

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整備し尽くされてお風呂が何種類もあるような
広々とした温泉も嫌いじゃないけど
こういうものすごく鄙びた温泉が
結構好きでたまに無性に入りたくなる。
今日はそんな気分だったので丁度いい。



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浴槽は家庭用サイズを2回りぐらい
大きくしたようなもので、多分3人も入れば満員御礼。
でも終始1人貸切状態で、暑くなったら休んでまた入って、と
お風呂の写真を撮ったり、浴槽でばた足をしてみたり
(とりあえず誰もいないお風呂の時は何となくやってしまう)
灰白色で湯の花が浮いているかけ流しの温泉を満喫。

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帰り道、福島県下郷町の大内宿という所に寄り道。
重要伝統的建造物群保存地区に指定された場所で
江戸時代に宿場町だったその土地の建物がそのまま残されている
なんだか時代劇のセットみたいな場所だ。
かやぶき屋根の建物は
それぞれ蕎麦屋だとかお土産物屋になっていて
ちょっとした観光地。
この地域は蕎麦が有名なのでとりあえず昼ご飯として蕎麦を食べる。

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蕎麦を食べた向かい側の建物でお土産を買おうと立ち寄ったら
元気のいい店のおじいさんに話し掛けられた。
そこですっかり話し込んでしまい、
どこから来て、自分がどこの出身なのか、そんな話になったら、
なんとそのおじいさん、私の前の会社のいつもつるんでいた友人達と知り合いだった。
ほら、とニコニコしながらまるで孫の写真を見せるみたいにして
手帳に貼り付けてあるプリクラを見せてくれた。
そこには見慣れたバカ面をした友人3人が写っている。
あぁこりゃ間違いない。
どこをどうして人と人とが繋がるか、本当に分からないものだ。
今度はおじいさんの所に蕎麦を食べに来るからね、と再会を約束をして
その場を後にした。
あぁ今日もまた放浪でいい出会いがあった。

だがいつも思うのだけれど…。
いつも1人で出かけてるから言われるんだろうけど、
決まって、あれ?相手は?と聞かれる。
どうして相手がいない事を心配されなきゃいけないんだ。
余計なお世話だって。言われると結構凹む。ホント。