波乗り

久々のフロントのヘルプ。
昨日もう辞めた!!と突如辞めてしまったスタッフがおり、
人の手配がどうにもならない、とのこと。
なんてこった。
如来ないって・・・。ありえないけどホントの話。

ひどい話なのだが、私にとってみれば表に出られるのは願ったりかなったり。
だが、実際にゲストが殺到する時間帯の状況を見ていてなんとなく
今までゲストコメントに書かれた状況が分かったような気がした。
みんな忙しい大波飲みこまれて溺れそう。
でも私たちはその波を越えるだけでなく、更に乗りこなさなきゃいけない。

私自身フロント業務はいたく久しぶりの事なので、
波に乗れているというよりは辛うじて浮き輪を必死に掴んで
その波を何とか越えながら浮いている感じ。
笑顔の下ではかなり一人おろおろしてたりするのだが、
何よりも全体が見えないスタッフの多いこと、多いこと。
私がそれを指示する立場の人間ではないが、
客観的に見ていてあららら、と思うシーンが幾つか。
多分波に乗れないどころか溺れて右も左も見えなくなって、息も出来ないような状態。

チェックアウトやチェックインはお客様が殺到する時間帯。
当然沢山のお客様が押し寄せても、スタッフの人数は限られている。
場合によってはお待たせしてしまうこともあるだろう。
だがお待たせするのにも技がある。
待たせているゲストにはお声かけをする。それだけでも違う。
ゲストがお怒りになるのは、お待たせしてしまった事に対してよりも
自分が放置されていると感じたり無視されたと感じた時の方が多い。
忙しいのは誰が見ても明白。
一言二言お声かけをする事で、お客様の心境だって全然違うはずだ。

自分が今担当しているゲストがいるからその他は関係ない訳じゃない。
あっちにいるゲストもこっちにいるゲストもゲストはゲスト。
忙しい時ほど広角レンズの目が必要。
場合によっては魚みたいに両側を見渡すみたいな目も必要。
人の視野は180度も見えない。
だけど、目で見えるもの以外の人の気配だとか動作だとか話し声だとか
そんな雰囲気を察するこの人はイライラしてそうだとか、
もう少しお待たせ出来そうだとか。
もっとも自分がその大波に乗れずに溺れたら元も子もないのだけど。

浮いてるだけじゃなくって、
アクティブに波を乗りこなすサーファーにならなきゃ。

不協和音が出始めていたのは前から感じていたが
均衡が崩れたらしくいろいろな所で弊害が出始めている。
泥舟がいよいよ浸水し始めたのかもしれない。