季節が変わる

長期出張でGMがいないお陰で静かな毎日。
やっぱり私にとっての嵐の元凶はGMらしい…。
もっともGMのいない数週間の間に思いも寄らない出来事が沢山あったので、
戻ってきてからの地獄絵図は目に見えている。
この静寂の日々は戻ってくるまでのあと数日のものだ。トホホ。

イメージ 1
今日はあまりにもいい天気。
青ってこんな色だったんだ、と思う程の青い青い空。
ゲストに送る礼状の挿絵に使う写真を取れたらいいなと思って、
カメラを持って出勤したけれど、
表に出られたのは日が傾き始めた夕方になってからで
青い青いその空は結局きちんと写真に取れなかった。残念。



今日は台風が過ぎた後で風が強かった。
風が木々を揺らし、枝を遊ばせ、
葉と葉が擦れてサワサワと音を立てる。
写真を撮るのはもうこの際諦めることにして、
その山の中での涼しい風を楽しむことにした。
イメージ 2
散策路の奥の、表からは見えない
お気に入りの隠れ場所に腰かけて目をつむる。
吹き抜ける風と心地よい葉擦れの音。
そういえば、あんなにうるさいほど鳴いていたセミがもういない。
セミたちの短い夏はもう終わり、
草むらからはコオロギや鈴虫の音色が聞こえてくる。
木陰の石に腰掛けてなんて優しい風なんだろうと思ううちに
気付いたらうたた寝していた。
少しして目が覚めたのは足元でのカサ、カサカサカサ…という音。
誰かの足音かと思い慌てて目を覚まして音の方向に目を凝らしたら、
草むらをスルスルと通り抜ける1メートル以上もあろうかという
細長いシマヘビが足元を横切った音。あぁ森の住人に起こされた。
ヘビはあまり好きではない。
予想不可能な動きをするし、捕まえようとすれば噛まれて痛い思いをする。
お邪魔しました、とばかり、重い腰を上げてそそくさとその場を去り、仕事に戻る。

森の住人たちも季節毎に変わっていく。
季節と共に働くスタッフも入れ替わり、新しい人がやってきては、古い人が去っていく。