モミジが繋ぐお客様との縁

夏から始めたせっせとモミジ狩りをして作っている押し花だが、
アンケートの礼状やその他私が送付する書類の中にひっそりと封入している。
気づこうが気づくまいがどちらでもいい。
封筒から三つ折の便箋を開いた時、ヒラヒラっとモミジが舞い落ちるように。
ただそれだけである。

今朝出勤したら唐突にフロントから呼びだしの内線があった。
お客様がお待ちだと言う。名前を聞いてみたら私が電話で予約を受けた方だった。
小走りでフロントまで移動。

ご挨拶してみると、送った確認書の中から
モミジがヒラヒラと落ちてきた事に喜んでいただけたとのこと。
モミジ狩りをした甲斐があった。
古希を迎える同級生と久々の再会を果たし、夜更けまで話に花が咲いて
いわば小さな同窓会を開いたそうだ。
生き生きした元気なご婦人で、
握手した私の手がぎゅっと潰れてしまうぐらいきつくきつく握手して、そしてお帰りになった。

イメージ 1
モミジが繋ぐお客様との縁。
便箋から落ちたモミジを拾った時にあなたの気持ちが通じた気がしたの。
お客様はそうおっしゃった。
たかがモミジの葉1枚。されどモミジの葉1枚である。





私のデスクの後ろの足元には、本の間に沢山色づき始めたモミジを挟んで
ダンボール箱に入った書類を重石にしたものが置いてある。
モミジの木から葉をもいでビニールに入れる姿や、自分のデスクでモミジを本に挟む姿は
まるで子供の自由研究みたいだけれど、決して無駄な事じゃない。
そう確信した1日。

ちなみに帰り際、レースのドリエをお土産に頂いた。大切にします。