紅葉しない秋

今年の紅葉はなんか変だ。
同じ標高でも色が出ている所と出ていない場所と。
ホテルの敷地は結構キレイに色づいているのに、
近隣の紅葉スポットと思われる場所はまったく色づいていなかったり
また色づくというよりも枯れてしまっていたり。

紅葉が始まるのは、大体7度ぐらいからだと言う。
その7度に下がるのを目安にして樹木は葉と茎の間に栓の役割を果たすコルク層が作り
栄養の供給をストップする。
その養分の供給がストップされた葉は葉緑素が分解され、葉に光合成によって蓄積された糖分が
赤い色素を作りまた葉緑素が分解された黄色い色素が目立つようになる。
そんな理科のお話。

冷え込みがなければ、紅葉は遅れるし、日照が少なければ色はキレイに出ない。
例年ではもうピークを過ぎていると思われた場所がまだ青々としている。
お客様には紅葉の時期は?シーズンは?とよく問い合わせを頂く。
9月や10月上旬の頃には例年紅葉する平均の時期をお話するのだが
その時期になってもまったく紅葉していなかったりする今年は
天気次第だとか運次第だとかそんなうやむやな話になってしまったりする。

温暖化で日本の秋の風物詩も楽しめなくなってしまう日がそのうちくるんじゃなかろうか。