去る人残る人

フロントマネージャーの送別会。

それにしても凄かった。
部署の送別会だったはずなのに40人ぐらいいる。
仕事が終わるのが皆23時ごろなのでその時間帯を軸にして続々と集まってくる。
当初は20人に満たないぐらいの人数のはずだった。
それが人が人を呼び、気が付けばレストランやキッチンスタッフ、ドライバー、
その他諸々の人たちが集まってそうそうたるメンバー。
気づけば会社を挙げての大宴会。
さぞマネージャーも嬉しかっただろう。

このマネージャー、決して出来る人ではなかった。
(辞めてしまう人に対してそんな言い草はないかもしれないが)
システムは絶望的に疎かったし、指示もめちゃくちゃ。
それでも一生懸命な人だった。
お嬢様育ちだったその人はやんちゃな動きをする私をハラハラしながら見ていたらしく
女性がそんな行儀が悪い事したら駄目です、その言葉遣いは乱暴すぎます、と
いつも身のこなしや言葉遣いについて叱られていた。
入ったばかりのこのマネージャーを助手席に乗せて会社から家まで送るために
運転していたときに運悪く事故に遭い、運命を共にしそうになったこともあったっけ。
多分これだけの人が集まったのはこの人のそういう一生懸命な姿勢の人柄もあるんだろうなって。

ここのところ退社が具体的に決まり動き出す人が多数。
毎月のように送別会。来月も、また再来月も・・・。
共に苦労をしてきた人たちがどんどんいなくなってしまう。
寂しいけれど、今のうちの会社に引きとめられる要素はない。
だが、辞めていく人たちの晴れやかな顔を見ていると
その人たちの先々をそっと応援しようと思う。

そんな私は・・・もう少しここでもがいてみようと思う。
どうなるかなんて分からないし体制はめちゃくちゃだけど
まだここにいる人たちに学ばせてもらうことが沢山ある気がするから。