天気雨みたいな心模様

風が吹くたびに、枝にしがみ付いていた葉が飛ばされて空へと巻き上げられていく。
その数のなんと多い事か。
シジュウカラの群れが窓を横切ったのかと思ったぐらい。
窓の外が視界に入るたびになんて数の鳥が飛んでいるんだろうと思っていたら、
風に飛ばされていく木の葉だった。
あっという間に枯木立にしてしまう、その強い風は、その名の通りまさに「木枯らし。」
昔の人は読んで字の如くのいいネーミングを付けたもんだ。

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露わになった枝から差し込む陽の光には鋭さはなく、
あったかくて柔らかい。
今日は山からの雪雲が流れてきているせいか、
眩しい程青い空なのに、
時折雨がパラパラ落ちてくる気まぐれな天気。
こういう時、どこかの山の端に
見事な虹が見られたりするんだろうな。


昔から気持ちの浮き沈みは結構ある方だと思う。
いわゆる『虫の居所』が悪い時、乳飲み子ならぐずってなくし、子供ならだだをこねる。
だが大人になればなるほど、それらを露わにすることはなくなるし
露わにすれば、周囲に迷惑をかけたり仕事に支障をきたしたり。
だから淡々と仕事もこなすし、普通に毎日を過ごすけれど、
そういう自分の中のリズムみたいな物は変わらない。
ただ自分のそういう浮き沈みを自分で紛らわせたり誤魔化したりなだめたりして
コントロールする術を身に付けていくだけ。
コントロールなんてそんな大層な事もしてないかもしれない。
気分的に沈んでる時は、新しい事に手を出したり出来るだけストレスがかからないように
静かに日々を過ごす。
それでも沈み続けている時は、美味しい物を食べたり、どこか見たい景色を見に行ったりする。
気分的に浮いている時は、新しい事を始めてみたり、いろんな人と関わったりして
アクティブに日々を過ごす。
もっとも、自分のリズムとは関係なく周囲ではいろんな事が起きるので
えてしてそれがストレスになったり自分の中の物事の処理の許容量を越えてパンクしたりするんだけど。