いいあんばいに周りと調和すること

抜ける人がいる一方で新しい人もどんどん入ってくるこの季節。
希望に満ちたその表情はものすごく眩しい。
そうだ、入ったばかりのひとはみんなこんな顔をしている。

まもなく私は今の会社に来て3年になる。
そしてたった3年で一番の古株になろうとしている。
その間辞めていった人たち沢山。
まぶしい表情に少しずつ影が差し始めて、
やがてはすっかり曇り肩を落として辞めていった人もいる。
たくさんの人たちの入ってから去っていく過程を見てきただけに、なんとも複雑だ。
強すぎる光は、消えてしまうのもまた、早い。
周囲と調和が取れなくなってしまうからだと思う。
モチベーションが高いのはいい事なのに勿体無い。

多分私は過剰な期待はしない。現実を知っているから。
だから私は輝かんばかりの表情ではないと思う。
だけど、会社がどうあれ自分にプラスになるものは貪欲に吸収したい思いは変わらないし
何より私が仕事をする上での原動力は、誰かに喜んでもらいたい、ただそれだけだ。
その誰かはスタッフだったり、ゲストだったり様々だがただ私は楽しく仕事がしたい。
いいあんばいがモットーだと笑う私の表情の下に鈍くても光るものがあればそれでいい。

この仕事は、ひとりでは成り立たない。
ゲストあっての、というのはもちろんだが、
手配する側、それを行使する側、様々なセクションがあって、
その調和があってこそいいサービスになるのだと思う。
その調和というのはモチベーションが低いセクションがあったとして、
そこに合わせるという意味ではない。
モチベーションが低いには理由があるはずだ。
だからそれらを汲んだ上で、ということ。
そうは言っても、予約の部屋から一歩外に出てみると
他のセクションとのあまりの温度差に戸惑う事もしばしばだったりもするが。

『いいあんばい』
適当に、という意味ではない。丁度いいという意味だ。
いいあんばいといい加減は似ているようでいて、全く違う。
楽しく仕事をしていれば、空気が変わる。
空気が変われば、仕事の流れも変わる。
だから小さなことのようで楽しく仕事するって結構大事なこと。