ホテルの人間模様

いろんなカップルが泊まりに来る。
デイユースでラブホテル代わりに使う人もいる。
もともと日帰りプランなどないのだが、
正規料金で部屋代さえ払ってくれれば、
数時間の滞在のみで帰ろうが別に構わない訳で。

後は、男性同士のラブラブカップル。
同姓というだけで、他は何の違和感もないのだが・・・どうも見慣れない。
忘れられない違和感ありまくりゲストがいた。
リピーターゲストで、いつも男性のパートナーを連れていらっしゃる方。
ツインベッドの部屋に男性4名エキストラベッド不要・・・どうやって寝たんだろう。
2部屋取れるのに、どうしても1部屋がいい、と言い張った。
ちょっと部屋の中の事は想像したくない。

ホテルってホントいろんな人間模様。
かたや新婚ハネムーナー、その隣はどう見ても不倫No-Infoゲスト。
それぞれのゲストにはそれぞれの歩む道があって、
その一晩だけ同じ場所に偶然滞在し交差する瞬間があり、
また朝が来たらそれぞれの場所へ戻って行く。
ゲスト同士が仲良くなる事はないので、めぐりあいとは言わないのかもしれないけど。

それらの中には人間関係の綺麗事では済まない部分を垣間見る事もよくある。
優しそうなご主人に、美人の奥様、
その優しそうなご主人は1ヶ月くらいした後に別の若い女性を連れていらっしゃった。
奥さんあんなにキレイなのに、あんなにご夫婦仲良さそうだったのに・・・。
人の家の事情なので知った事ではないが、何だか案内する側としても複雑だ。
皆、笑顔の裏にはいろんな事情といろんな思惑が隠れてる。

みんながみんなそういう訳じゃないけれど、
この仕事に就いてからもうだいぶ経つが、
何となく皆そういう裏側の部分があるんじゃないかって思いながら
人と接するようになった。
綺麗事ばかりじゃ生きられないとは知ってるし
道徳を振りかざすような歳じゃないんだけど。

それを歳を重ねて「学んだ」というべきなのか歳を取って「擦れた」というべきなのか。
・・・微妙なトコロ。