なんとなく光に集まる

久し振りに実家に帰った。
帰り道、何にもない田舎道にこうこうと光るライト。
夜11時を過ぎたというのに沢山の車。
24時間営業のショッピングモールが田んぼだらけののどかなその場所に出来ていた。
そういえば先日郊外にぞくぞくとできる大型店舗の話を
ワールドビジネスサテライトでやっていたっけ。
そんな事を思いながら、特に買い物なんてなかったのに私も光に吸い込まれてゆく。

今までその道は夜遅い時間に車の通りなんてなかった。
この賑わいは想像もつかなかったものだ。
まるで夏の夜に外灯にあつまる虫みたいにみんなそこに集まり買い物をしている。
まだ塗装の匂いの残る店内にはカートを押す家族連れやカップルなど、
沢山の人が買い物を楽しんでいた。
こうして新しくお店が出来ることで人の流れが変わり、
そしてそこに住む人たちのライフスタイルも変わっていく。

なにもそんな遅い時間に買い物なんてしなくたっていいはずだ。
だけど、多分そこにいる他の人たちの中には私のように
なんとなく光に集まってきてしまったという理由の人も多いに違いない。
結局なぜか深夜に自分の家よりもだいぶ遠い場所でミネラルウォーターとトイレットペーパーを購入。
なにやってんだか。