ふと振り返ってみる

月日が経っても、環境が変わっても、変わらないものがある。

大学の頃、私と友人は『余り2』と自虐的に言っていた。
新しい環境で周りはどんどんカップルになっていく中で、
私と友人だけはいつも女2人でいたからだ。

大学を卒業してもう何年も経つ。
それぞれ別の土地で別の仕事に就き、そして別の生活をしている。
だけど、1人結婚し、また1人結婚し…気がつけばやっぱり結果的に余り2だ。
たまに電話で話す時、いつもその話になる。
そしていつもそれぞれの生活の中で
それぞれが恋愛で失敗してたり、好かれた相手にうんざりしてたりする。

お互い結婚について考えない訳じゃない。
ましてこの歳になれば恋愛をしたことがない訳じゃない。
だけど結婚するタイミングを逃したり、実のない恋愛にはまったり。
相手を好きになりすぎる私と相手を好きになれない彼女。
結婚とは勢いでありタイミングであり、そして縁であり。
結婚するってたかが紙切れ1枚のものかもしれないけれど、
法的な権限を持ち、そして恋愛から始まったものに生活が加わってくる。
それはただ相手が好きだとか愛してるとかそれだけじゃ続けていけるものじゃない。
結婚した友人たちは安定を選んだ。
私は安定することが退屈に思えて、もうずっとずっと前だけど結婚する決断を下さなかった。
そして今の私がいる。

今は恋愛や結婚が全てじゃないと思ってる。
でも一生1人で生きていく決断を下した訳でもないし意地を張るつもりもない。
仕事にプライドを持ち、そして仕事にのめりこむ私。
きっと今の私はそれでバランスを保っているんだろうなぁとふと思う。
そんな小雨の降る肌寒いお休みの日。