最終的には人だと思う

ここ最近、素敵な再会が続いている事に触発されてか
久々に無性に逢いたくなって前の会社の上司にメール。

彼女は私の前職の予約時代のマネージャーで、
上司というよりは頼りになるお姉さんみたいな存在だった。
片付けが苦手でいつもデスクの上は崩れそうな書類の山だったけれど
豪快でお酒が大好きで普段は穏やかだけど、ここ!と決める時にはずばっと決めるカッコいい人だった。
私が仕事を抱えているので予約のルーチンワークに加わらないという我侭にも
目をつぶってくれていたし、いろいろ相談にも乗ってもらっていたし。
また一緒に仕事が出来る機会があったらいいなぁと心のどこかで思っている。
このホテルという業界は、広いようで本当に狭い。
それぞれが別々のホテルに所属していても、
人と人との繋がりでどこかでまた一緒に仕事をすることになるなんてよく聞く話。
この仕事が人と接する仕事だというのと同じように、
仕事する側としてもやっぱり最終的には『人』なんだと思う。

誰か特定の人がいなくなったら回らなくなるような人に頼る仕組みはよくない、
もっとシステマティックに業務を捉えていかなくてはいけない、
今いる会社でよく言われていること。
例えば、ゲストに人気の名物スタッフがいたとする。
仮にその人が辞めてしまえば、そのホテルの顔はいなくなってしまう。
もしかしたら、その人に逢いに来ていたゲストはもう来ないかもしれない。
だから誰がやっても同じクオリティの接客が出来る事、それが理想だ、と。
確かにそうだと思う。
そのホテルが一企業として存続していくには、人に頼るのは危険だというのもうなずける。
だけど、みんな個性があってみんなそれぞれ顔がある。
接客ってそれぞれの個性が出て何ぼのものだとも思うし
誰がやっても均一だなんてそんなのっぺらぼうがするみたいな接客、面白くもなんともない。
仕組みも確かに大切だけどやっぱり私は人だと思う。
・・・その考え方は大きな宿屋向けの考え方じゃないんだろうな。
今働いている会社でそんな事言えないけれど、でも自分と違う考え方を学ぶ機会もきっと大切。

近況報告も兼ねて、数日中に山を降りて上京予定。

日付が変わって、私の夢の休暇の2日目はどうしても外せないミーティングがあり、
せっかくの休暇に水をさすような休日出社。
悔しいのでミーティングが終わってもそのまま自分の仕事をしながら居座って
半有休扱いにしてこよう。