さくらん

昨日は仕事が早く終わったのでふらりと町に下りて、その時間にやっていた映画、さくらんを見てきた。
土屋アンナ夏木マリが出てたこの映画のレビュー見てて面白そうだなぁと思っていたので
ちょうどよかった。

吉原を舞台にした花魁の話だから当然ドキッとするようなシーンも沢山だったのだけど
それなりに楽しめた。
遅い時間のスタートだったので、映画館はガラガラで
周りにはやましい思いを抱いてやってきたカップルしかいなかったし
映画の時代考証なんてめちゃくちゃだけど、
なによりもセットや着物の極彩色が本当にキレイ。

ものすごく印象に残っているシーンがあって、
土屋アンナ演じるきよ葉が、客で来ていた成宮寛貴演じる惣次郎に恋をするのだけれど
その後で吉原を脱走して土砂降りの雨の中惣次郎に会いに行き、
その惣次郎と遠巻きに目が合った時に笑った惣次郎を見てきよ葉がぼそっとつぶやいた一言。
『ああ。この人は笑う鬼だ』って。

なんか痛いほどそれが分かる私は、苦労してるんだろうか。
ま、多くは語るまい。