凍結の正体は

凍結の正体は大家さんだった。

暖冬で春が早いとはいえ、まだ朝晩冷え込むときはマイナス5,6℃なんてざら。
そんな中、ここ数日朝起きるとお湯が出ない。
一番寒い時期、マイナス10℃以下になるときも凍らなかったはずなのに何かがおかしい。
朝、覚悟を決めてきいぃぃぃーと奇声を上げながら冷水で顔を洗うのはまっぴらなので
夜チョロチョロと水を出すことで凍結を回避することにした。
そうこうするうちに今度はトイレが凍結。
タンクにたまっていた水があったのでとりあえずは流れたけれど
そこからもう水が補充されない。
…これは困ったな。

見るに見かねて大家さんに相談。
もしかしたら何かが壊れたのかもしれない。
すると…奥さんの意外なひとこと。
『あらそれは大変。ごめんなさいね、暖かい日が続いたもんだから
下の車庫にある凍結防止のヒーター切っちゃったのよ』と。

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このヒーターが常時運転していたお陰で
どんなに寒い日も快適に過ごせていたらしい。
(実はそんなこと知らなかった)
そういえばよく見たら家の配管の至るところに
この黒い電熱線が巻いてあった。
触ってみるとほんのり暖かい。
ここ数日の私の苦労はなんだったんだ、と。
でもあっけらかんとそれはそれは可哀想に、ごめんね、と
半ばひとごとのように苦笑いで謝る奥さんはどうも憎めない。

冬になって、電気代が夏場の3倍に跳ね上がった理由も
どうやらこのヒーターのせいだったらしい。
どれだけ節電してもどうりで減らない訳だ。
(一人暮らしなのに、電気代が15000円!)
ま、そのお陰で凍結知らずの快適生活だったのだが。
寒冷地で暮らすってコストがかかるのね。