勝手に他人様の旅館でくつろぐ

休み=寝だめのサイクルを断ち切ろうと、いつもと同じ時間に起床。
そしてとりあえず車に乗って出発。

ここに越してきてから、9ヶ月経つけれど土地勘は正直微妙だ。
行き先は白骨温泉
数年前に源泉に入浴剤を混入していたことで揺れた山奥の温泉地だ。
そういえば入浴剤騒動が起こる前に一度その疑惑の野天風呂を利用した事があった。
あの時に入ったのは入浴剤入りの温泉だったのだろうか。

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松本から安曇野へ、
そして乗鞍スーパー林道を通って白骨温泉へ。
もっと雪深いことを予想していたけれど、
道路はすっかりアスファルトが見えている。
それでもやっぱり標高が高いだけあってか
ちょっと雲行きが怪しくなってきたら、
大粒のフワフワの雪が落ちてきた。
春のやさしい雪。



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かつて行った時は確か
ゴールデンウィークの真っ只中だった。
駐車スペースに困る程の車、車、車。
お風呂は人であふれかえって、
脱衣所なんて肩がぶつかるほどだった。
そんな賑わっている印象だったのだが
さすが3月。オフシーズン。
見事に人っ子一人いない。
歩いている人もいないしお店も開店休業状態。
土産物屋さんなんて覗いても
声をかけても人が出てこない始末。
買いたかったものがあったのに無人で買えず。
イモ洗い状態だった野天風呂も、冬季休業中だった。




温泉の入り口の掲示板には旅館の名前と営業時間、料金が記されたものが一覧になっている。
その中の旅館に行ってみるとフロントにも人がいない。
カウンターの電気以外、館内の電気が消えていてなんだか薄気味悪い。
それでも一応営業していたらしく、料金を支払って、温泉の建物へ移動。

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でも!
人っ子一人いない、ということは、貸切状態ということだ。
(ちなみに脱衣所の電気も消えていたので自分で点けて入る。内湯は電気の場所が分からなかったので薄暗い)
大きな内湯も、白濁湯の露天も全部独り占め。
出たり入ったりを繰り返して1時間も温泉に浸かっていたが結局誰も入ってこなかった。
風呂上りには、電気の消えた真っ暗なロビーに用意してあった冷たいお茶を(勝手に)飲む。
誰もいないロビーで風呂上りの余韻を楽しみつつ飲む、
キンキンに冷えた笹番茶の美味いこと美味いこと。
くつろぎながら、なんだか平和な夜のナイト業務中に似ているなぁと。
もっとも昼下がりの他人様の旅館で勝手にくつろいでいるだけなのだが。
ちなみに帰り道にそのお茶を携帯マグにしっかり分けてもらってその旅館を後した。
誰もいないのをいいことにやりたい放題の私・・・。
日帰り営業しているのに、ゲストを迎える気がないようなので、
思い思いに楽しむ、といった所。(やりすぎ?)

本当は乗鞍の温泉もはしごするつもりだったけれど、
たった500円で絶景白濁温泉を独り占めして十分満足したのでそのまま帰ることにした。

帰り道、あんまり長く入りすぎて湯あたりしたのか
それとも帰り道に見つけた蕎麦屋
お腹いっぱい蕎麦を食べたせいなのか分からないけど
突然ものすごい眠気に襲われて、路肩に車を停めて1時間爆睡。
帰り道、お客を沢山乗せた旅館の名前が書いてあるマイクロバスとすれ違った。
チェックインの時間で松本からバス送迎のお客様。
もう真っ暗なロビーに電気はついたかな。

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久々の無計画ドライブ。
知らない道を沢山走り、
次はどの温泉に行こうか更に計画中。
あー楽しかった。なんだか休みらしい休みである。
本日の走行距離 320キロ