カバンの雨染み

ゲストの持ち物の中には非常に高価なものもある。
連泊で部屋が変わるゲストの場合、
うちのスタッフが荷物を移動する場合がある。
うちのホテルはコテージタイプの客室なので、
荷物を一旦部屋から外に出されて新しく移動する部屋に移動する場合がある。
雨が降っている時はビニールをかけて濡れないようにするのだが・・・。
ある連泊のゲストが外出から戻ってきた時にかなりお怒りでフロントが呼ばれた。
何が起きたのかというと―
持ち物のヌメ皮のカバンに雨染みがついているとのこと。
確かに雨で濡れて水玉模様になっている。
皮のカバンに付いた染みは、すぐに対処しないと消えない。
昼間荷物を移動してからだいぶ時間が経っており、染みは完全に乾いている。

ブランドのカバンの上に限定品シリアルナンバーが入ったものだ。
代替品は多分もうない。
修理依頼をカバンの会社にしてみたが
10年以上前のものでもう在庫もない、とのこと。
お金に換えられるものでもない。
それこそPricelessだ。

どうするのか。
ゲストからカバンを預かって、東京のお店に直接持ち込んで直談判することになった。
たまたまそのブランドの会社の社長とうちの上司が知り合いとのことで、どうなることやら・・・。

大切なもの。扱いには注意である。
今日も不安定な天気でチェックイン時にぱらぱら雨が降っていた。
カバンを1つ1つビニール袋で梱包して雨の中荷物運び。

ただ運べばいいという訳じゃない。
お預かりする以上細心の注意・・・。